法師温泉長寿館の正面入り口
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■法師温泉長寿館とJR土合駅(1999/06/20)
●1999年06月20日(日曜日)
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法師温泉内部
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法師温泉名物、渡り廊下
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法師温泉の廊下
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宿の敷地裏は、長いスロープ状のお花畑となっている。この付近一帯は、上信越高原国立公園となっており、自然環境は非常に豊かだ。宿の裏には、昔懐かしい土蔵などもあったりして、なかなか雰囲気がある。
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法師温泉敷地内の倉
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長寿館裏側のお花畑
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長寿館裏側に広がる広大なお花畑
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法師温泉敷地内に流れる川
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JRのポスターにもなった、法師温泉の浴室の外観
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帰りがけに四万温泉に寄るか土合駅を見るかで悩んだのであるが、結局滅多に訪れることもないであろうJR土合駅を見学することになった。なぜ土合駅を訪れることにしたかと言えば、ここはJRでも珍しい地底駅なのだ。地図を見ると、上越線の下りの新清水トンネルの中に駅舎が表示されている。この区間は複線だが、上りホームは地上に出ているのにもかかわらず、下りホームは土の中にあるのだ。
土合駅地下ホームへは、地上駅舎から入る。土合駅は無人駅であり、駅前には広大な砂利敷きの広場と民宿があるだけの閑散としたところだ。この駅は、主に谷川岳の登山者が利用する。切符回収箱に入場料である140円を入れて、地下ホームに向かう。
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JR土合駅地上ホーム
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土合駅地下ホームへの連絡通路
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土合駅地下ホームへと続く階段
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土合駅地下ホーム
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土合駅地下ホームのトンネルから地上出口を見上げる
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駅舎から延びる連絡通路を通っていくと、地下ホームへの長大な階段に通じる。下りホームへは、一直線に延びる462段の階段を降りて行かなくてはならない。階段は5段ごとに小さな踊り場が付いている。階段の片側は、将来設置が計画されていたというエスカレーター用スペースがあるが、今となっては永遠に使用されることはないであろう。階段を降りること約10分で、下り地下ホームに到着する。すなわち、列車が到着する10分以上前に地上駅舎の待合室を出ないと、間に合わないことになる。階段部分は薄暗く、湿気も多い。地下ホームも照明は十分でなく、単独で行くのは結構勇気がいる。近未来SF映画の核シェルターのロケとかに使えそうな所だ。しかし、一日たった5本の列車のために、このような巨大建造物を造ってしまったということは、さすが旧国鉄、やることがすごい。これだけの産業遺跡は、そうそう無いであろう、ってもう遺跡になっちゃったわけでは無いんだけどね。
地下ホームには、いわゆる鉄道マニアのパーティーが列車到着を待っているところであった。ホーム上には待ち合い室があるだけで、Kioskなどはあるハズもない。地下80mということもあり、気温はかなり低い。照明が暗かったので、ディジカメのフラッシュではほとんど満足に撮影できなかった。 見学を終わってからが大変である。462段の階段を上らなくてはならないのだ。下りの時には気付かなかったが、階段には段数が表示されていた。全体の3/4ほど行ったところに、休憩用ベンチが設置されているのが、結構笑えたりもする。しかしこの上りはハンパじゃなくキツい。地上に着いた時には、息切れと動悸で死にそうになったというと大袈裟だな。 とにかくこの土合駅というところは、入場料たった140円で、そこらの遊園地のアトラクション以上の面白い経験が得られ、しかもフィットネスクラブに通うのと同等の効果が得られるという、なかなかオイシイスポットと言えるであろう。 なお、JR土合駅については、本サイト「廃墟系」の「JR上越線土合駅下りホーム(1999年06月)」および「JR上越線土合駅下りホーム画像アーカイヴ (1999年06月)」に、詳細を掲載している。
【2014年の追記】
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