■ FIAT 500L Overhaul #16■

オイル交換とテストドライブ


写真1.オイル交換作業中の500
オーバーホール後、初めてのオイル交換のためジャッキアップされたチンクェチェント。


 オーバーホール後、約100〜150km程度走行したら、エンジン内のスラッジ除去のためオイル交換を行うことになっている。今回、早くも走行距離が100kmを越えたため、オイル交換を実施した。新品部品を使用しているため、最初は結構オイルにスラッジが溜まると、オンタリオさんよりアドバイスを受けていたが、その通り。抜き取ったオイルは灰色になっていた。余談であるが、オイル交換を行ってくれたショップのメカニックさんは、オンタリオさんオリジナルのステンレスマフラーに目が釘付け状態!その迫力と美しいフォルムに、しきりに感心していた。

 さて、オーバーホール後のテストドライブについて、簡単に報告しておく。まだオーバーホール後500km以上走行していないため、いわゆるナラシ運転の域を出ず、目一杯回して走り回ることは差し控えているのだが、それでも整備とボアアップの効果はてきめんに現れている。

 まず、トルクアップを実感。特に2速、3速からアクセルを踏み込んだ時の加速が、全く違う。今まで4速ではほとんど加速を得られなかったのだが、今回のボアアップにより4速ですら十分に加速できる余裕がある。エンジン全体の動作音も低く抑えられ、全般的に大変乗りやすく仕上がっているのがわかる。それにしても、ステンレスマフラーの渋〜〜〜い低音は、本当にスバラシイ!!!

 一方ミッションであるが、最初の100km程度は、慣れていない1速ギアが若干渋ったものの、その後はスムースに入るようになってきた。1→2速へのシフトアップは、オーバーホール前までは、一呼吸置かないと全く入らなかったが、今回はそのまま普通にスコッと決まる。そのため、加速が目に見えて良くなった。また、従来4速へのシフトアップは非常に入りづらく、妙なコツを必要としたが、今回はそのようなことも全く無くなった。どのシフトもコクコクと小気味よく決まる!

 ナラシ運転中ということもあり、しゃかりきになってエンジンを回し、ダッシュするような走り方は控えているが、それでも現代のクルマの流れには十分ついて行ける余裕とパワーを得た感じがする。このことは運転中の安心感に直結する。2速や3速で加速する際には、圧縮が充分高く、パワーが出ているという感じがする。特に坂道ではその効果が顕著で、いつもテストに使っている三鷹台付近の急坂でも、従来は1速でヒイヒイ上っていたが、今回は2速で余裕の登坂能力だった。テストドライブ時は、初夏のような気候となったが、パーコレーションやオーバーヒート等の兆候は皆無。エンジンもセル一発起動と絶好調であった。

写真2.エンジンルームの下側
今回オーバーホールした部分がビカビカに光っている。やっぱステンレスマフラーは迫力があるな!

写真3.オイル交換中!
新品部品を使用しているため、初回のオイルにはスラッジが多く含まれている。今回はそれを全部入れ替えるためにオイル交換を行った。言われていた通り、オイルにはスラッジが多く含まれていた。

写真4.東京都庁前にて
テストドライブ初日。都庁前にて撮影。

写真5.文京区立元町公園前にて
テストドライブ2日目。文京区にある古い公園を訪問。

写真6.東京天文台にて
テストドライブ3日目。調布市にある東京天文台にて撮影。

写真7.京王帝都井の頭線
三鷹台駅付近の踏切で、井の頭線と記念撮影。

写真8.オーバーホールの記念品
カウンターギアシャフト、ローギア、リバースギア、ノーマルピストンは、パーツクリーナーで丹念に洗浄した後、記念品として保存。机の上に置いてニヤスカ眺めては楽しんでいる。。。
(;´Д`) ビョーキだな・・・・


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取材協力
オンタリオさん


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