■検見川送信所とBellami HD-1 (2014/04/27)

 廃墟系コンテンツの取材で、千葉県にある検見川送信所を見学したことは、当サイト「廃墟系」「検見川送信所(2014/04)」に掲載したので、そちらをご覧頂きたい。

 ところで、最近外出する時には、Nikon COOLPIX P330とCHINON Bellami HD-1の両方を持って行くことにしている。静止画を撮影する場合には、P330が圧倒的に有利だ。動画の撮影もP330の性能が突出している。ではなぜ、CHINON Bellami HD-1も携帯するのか?

 それは、P330の絵作りが、余りにも真面目で面白く無いからである。P330での撮影に「失敗」の2文字は無い。誰が撮影しても、それなりに写る、いや、非常に良く写る。極力失敗が無いよう設計されたデジカメであるから、当然と言えば当然だ。しかし、どう考えても面白く無いのである。後で見返して、改めて発見するようなことが無いのである。これは、Nikon COOLPIXに限らないことで、以前使用していたCanon IXY 600Fも同様だった。

 一言でいえば、Nikon COOLPIX P330は「記録画像」であり、CHINON Bellami HD-1は「記憶画像」である。廃墟系といった歴史的な建造物を記録する際には、Nikon COOLPIX P330のような、面白くは無いけれども、精細で正確な記録が残せるカメラを使うべきであろう。しかし、それだけではつまらない。CHINON Bellami HD-1で撮影した画像は、詳細さには欠けるものの、画が暖かい。人間が記憶しているような風景が撮影されるのだ。撮影を行った後、帰宅して動画を見ると、新たな発見がある。

 そう、その昔、銀塩写真を撮影した後に現像に出し、出来上がった紙焼きの写真を見た時のような感動があるのだ。この、妙にアナログ的な画像は、COOLPIXのような優等生には無理だろう。よって、多少かさばるものの、いつも2台のデジカメを持ち歩くことになってしまった。

 下記に、本日訪れた検見川送信所で、それぞれのカメラで撮影した動画を掲載しておく。その差は一目瞭然であろう。

(追記)
筆者は久しく千葉方面に行ったことが無かったので、東京駅で総武線快速電車のホームがどこにあるのか、迷ってしまった。これは情け無い・・・まるでボケ老人である。検見川送信所の撮影は、昨年秋に予定していた。しかし、大腸癌と肝臓癌の手術を行うため緊急入院してしまったので、延び延びになっていた。ここは死ぬまでに一度は見ておきたかった所だ。遠いこともあり若干疲れが残ったが、一応昔のように廃墟系建造物を見学するまで体力は回復してきたことはありがたい。





検見川送信所本館 【NIKON COOLPIX P330】 (動画)



検見川送信所本館 【CHINON Bellami HD-1】 (動画)



検見川送信所本館裏側 【NIKON COOLPIX P330】 (動画)



検見川送信所本館裏側 【CHINON Bellami HD-1】 (動画)




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