「東京古い地図」クレジット画面
Android用アプリ「東京古い地図」では、1883年と1880年の東京中心部の地図を、現代の地図と見比べることができる、古地図マニア垂涎のアプリだ。アンドロイドマーケットから無償でダウンロードできる。
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■東京古い地図(2011/11/06)

 本稿11月04日のコラムにおいて、筆者は「軽度」の地図マニアであると書いた。その地図マニアにはたまらないAndroidアプリが出たので、早速ダウンロードする。確か、ギズか何かで紹介されていたものを見たんだよね。

 「東京古い地図」には、1883年制作の「東京図測量原図(1/5,000)」と、1880年制作の「関東平野迅速測図(1/20,000)」の2つの地図が用意されており、現在の地図と合わせて、切り替えて閲覧することが可能なアプリだ。アプリ本体には地図データを持っておらず、閲覧時に「歴恣意的農業環境WMS配信サービス」サイトにアクセスしたものをダウンロードしてくるので、使用に際してはネットワークに接続されているのが前提となる。

 1883年当時は東京といえども長閑な佇まいだったので、掲載されている範囲は現在の都市と比較すると狭い。例えば新宿(淀橋)くらいになると、もう載ってはいない。しかし、都心だけでもその発展と変化を十分堪能することができる。

 当方の環境で動作させたところ、Android 2.1〜2.3.1まで、どの端末でも問題無く動いた。Androidマーケットから無償でダウンロードできるので、この手の地図マニアの方は是非一度お試しくだたい。

半蔵門周辺
上が現在のGoogle Map、中が1883年制作の「東京図測量原図」、下が「関東平野迅速測図」の順になっている。「関東平野迅速測図」は縮尺が2万分の1なので、表示が粗いが、「東京図測量原図」は5,000分の1なので、まだまだ詳細を拡大表示できる。3つの図を通して、英国大使館の区画は、ほどんど変わっていない。
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神谷町周辺
筆者がかつて勤めていた会社がある神谷町付近。ホテルオークラ別館前の鍵の手に曲がった道路は、1880年以前からあった。再開発された「虎ノ門タワーズ」の場所は、昔は大きなお屋敷だった。江戸時代の地図では、「土岐美濃守」の邸宅があったと記されている。実は「虎ノ門タワーズ」建設中に、一時工事が中断したことがあったのだよ。聞くところによると、「遺構」が発掘されたので、文化財として調査していたとのこと。さらには白骨までも出てきて騒ぎになったのだが、実は昔の邸宅内部の墓地だったことが判明した。
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お茶の水付近
お茶の水橋も聖橋も架かっていない。現在医科歯科大学がある所は、「東京師範学校」となっている。湯島聖堂は昔からそのままだ。
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秋葉原
ヲタクの聖地、アキバも、昔はこの通り。何か「昌平橋」と「万世橋」の位置関係が逆さまのような気がするのだが・・・現在のJR秋葉原駅は、その昔「鎮火社」(秋葉社)があったとされる。現代の面影は全くと言っていいほど無い!!!
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虎ノ門
ここも変貌が激しくてビックリ。ちゃんと「虎ノ門」の前のお堀には橋が架かっていたのだが、今は全て埋め立てられてしまっている。「文部科学省」は「工部大学校」であった。因みに江戸時代では、「内藤右近将監」の敷地となっていたそうだ。
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市ヶ谷防衛庁周辺
防衛庁は、かつて「陸軍士官学校」があったところ。江戸時代にまで遡れば、広大な「尾張邸」が位置していたところであった。
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小石川後楽園
小石川後楽園そのものは以前の通りだが、東京ドームがある場所は「砲兵工廠第一砲兵方面」であった。江戸時代まで遡ると、この辺り一帯は、スゲエ広大な「水戸殿」の敷地だった。
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