■香港のマザーボードメーカー、Asian Digital 社の超小型マザーボード。 1995 年37週の製造。縦 230mm ×横 170mm という 1/2 Baby-AT サイズの マザーボード。 ■チップセットは 208 Pin ASIC 1個のみの構成。キーボード BIOS も、この チップに内蔵される。使用部品を極限まで減らし、徹底的なコストダウンを 図っている。 ■ボードサイズは小さいものの、128KB のレベル2キャッシュメモリも実装す ることが可能。ただし、本ボードにはキャッシュメモリチップは搭載されて おらず、ソケットのみの実装となっている。 ■SIMM ソケットは 30Pin と 72 Pin の2種類に対応。 ■以下にボードのスペックを示す。
CPU | Intel / AMD / Cyrix / TI / UMC 80486SX / 80486DX / 80486DX2 / U5S / P24T |
CPU Clock | 20 , 25 , 33 , 40 , 50 , 60 , 66 , 80MHz |
Chip Set | Asian Digital 社製 ASIC チップセット使用 |
Momory | 30 Pin SIMM ソケット4個、72 Pin SIMM ソケット2個搭載 最高64Mまで拡張可能 |
Cache | 128 KB (Speed 20ns) |
Bus | ISA バススロット4本、PCIスロット2本搭載 |
CPU Voltage | 5V , 3.3V , 3.45V , 3.6V , 4V |
BIOS | AMI WIN BIOS |
■チップセット部分の拡大写真。 ■208 Pin QFP チップで、捺印は ADC004 033 9536W2001 ■システムコントロール、メモリコントロール、周辺コントロールの他にキー ボード BIOS も内蔵している。ただし、スーパー I/O 機能は内蔵していな い。I/O 機能については、拡張カードを用いて実装する。
■コメント このマザーボードは、知人が香港に出張した際、Asian Digital 社でおみやげ に頂いてきたものだそうです。まだ量産前の試作品で、当時チップセットを1 個まで減らしたマザーボードはこれ一枚でした。その後、台湾の各メーカーか ら同様の製品が続々と登場します。 部品点数の削減を目指し、キーボード BIOS をチップセットに取り込んでしま いましたが、さすがにマルチ I/O 機能までは取り込めませんでした。極限的 に小さなボードの中に、30 Pin と 72 Pin SIMM ソケットを搭載し、かつレベ ル2キャッシュまでも実装してしまったのは驚異的です。本ボードは結局使用 しませんでした。製品としては非常にマイナーでしたので、使っている人もさ ぞ少ないだろうと思っていたのですが、このホームぺージを見てアメリカのユ ーザーが問い合わせのメールを送ってきたのには驚きました。どうも彼は、こ のページに Asian Digital の製品が掲載されていたため、サポートセンター と勘違いしたようです。メールの内容は、うまく動作しないが悪いところはな いか?といったようなものでした。どうやってこのページを見つけたのかは不 明ですが、インターネット恐るべしといったところでしょうか。
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