池袋都営住宅(2002年12月) |
JR池袋駅西口を出て北へ少し歩いたところに、今はもう使用されていない都営住宅が建っている。JR線の車窓からは、赤羽方面に向って左側に見ることができる。都営住宅の周辺は時間貸しの駐車場となっているので、建物の外観が良く見える。現在残っているのは一棟のみ。4階+屋上の構成で、屋上部分はなぜか緑色に塗られており、異様な感じだ。
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いつ頃の建物なのかは不明であるが、階高が低いことと外壁のコンクリートがかなり傷んでいることなどから、昭和30年代に建てられた可能性が高い。不法侵入者を防ぐため、一階部分は完全に壁で覆われており、建物内部に入ることはできない。建物の正面を見ると、クーラーの室外機ユニットや植木鉢などがまだ残っており、最近まで使われていたようではある。建物の端は、あたかも切り取られたようになっている。以前他の建物と接していた名残かもしれない。
全体的にかなり老朽化が進んでいることから、取り壊されるのは時間の問題と思われる。しかし、駅近くの繁華街に、良く今までこのような建物が残っていたものだと、感心してしまう。
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