500の室内に敷いた自作ゴムシート

■ゴムシート設置と関東カメラサービス (1999/07/19)

※注意:ここに記載した内容は、1999年07月のものです。

●1999年07月19日(月曜日)
 飛び石連休の中日ということもあり、休暇を取得する。今日は、一昨日自作した500のゴム製フロアカーペットを実際に敷いてみる。きちんと型を取っておいたこともあり、思った以上にフィットした。ただし、運転席側はアクセルペダル部分の切り欠き加工が必要で、少々調整を要した。これで掃除が楽になる。ついでに充電式の掃除機で床のゴミを取り除く。

 さて、このゴムシートであるが、当然というかやはりというか、ゴムくさい臭いがする。さして強烈でもないので、時間が経てば消えるであろう。同時に、フロントボンネットに出ていた錆の部分にノックスドールを吹きかけてやる。噴霧の際の注意。必ず吹きかける部分を良く掃除しておくこと。そうでないと、汚れまでポリマーコーティングしてしまう。今回うっかりと部分的に汚れをコーティングしてしまい、マイッタマイッタ。

 500の話題とは関係無いが、今日は川崎にある有名なカメラの修理屋さん「関東カメラサービス」を訪問する。先日購入したロシア製カメラ、ゾルキー2であるが、フィルム巻き取り部分が不調で固いため、調整が必要であった。しかし、なにぶん古い製品であるし(製造年代は1954 - 1956年)、しかも旧ソ連製というオマケまで付いてしまうので、並大抵のカメラ屋では修理不可能である。関東カメラサービスは、その筋の「ヲ」の字の方には非常に有名な会社であるため、訪問してみることにした。

 JR川崎駅で下車して東海道本線沿いに横浜方面へテクテク歩いていくと東芝柳町工場の外れあたりに踏み切りがある。関東カメラサービスは、その踏み切りの側に建っている5階建ての立派な社屋である。とはいっても真っ直ぐにたどり着けたわけでは無く、途中道に迷った。偶然道を聞いた雑貨店のオバサンは、関東カメラサービスと言うと、すぐにわかって道を教えてくれた。なんでも、同社の場所を聞くカメラマニアが非常に多いそうだ。関東カメラサービス恐るべしといったところであろうか?


関東カメラサービス

 関東カメラサービスは、一階がショールーム兼受け付けになっており、さっそくゾルキー2の修理見積もりをお願いする。さすが修理業界では極めて実績のある有名なところだけあり、店員さんの対応もキビキビしていて気持ち良かった。

 見積もり結果であるが、あいにくとこの手のカメラはオーバーホールという形でしか受け付けられないとのことであった。型式が特殊であることから、部分修理を施しても他に悪い部分があると完治できないとのことである。O.H.は可能であるが、6万円程度の予算がかかるので、貧乏な筆者としては今回は見送ることにした。しかし、このような超特殊なカメラでもO.H.できてしまうとは、すごい実力である。貴重なカメラ、特殊なカメラをお持ちの方で修理を希望される人は、一度コンタクトしてみると良いであろう。ちなみに、修理見積もりは現物を見ないと行わないそうである。

 関東カメラサービスに修理を依頼するお客さんは、やはりライカ製品のオーナーが圧倒的に多いそうだ。旧ソ連の、それもゾルキー2なんていう超古型カメラを持ち込む人なんて、そうはいないのだろうねぇ。。。

 因みにこのゾルキー2の外観であるが、ライカVfタイプと酷似している。この製品が、実はライカのコピー版であるから当然といえば当然である。製造期間が3年間と極めて短く、総生産台数も10,310台とロシアカメラとしては非常に少ないため、貴重な存在であると言える。コンパクトな大きさといい、沈胴式レンズといい、筆者はとても気に入っており、なんとかして修理したいのであるが。。。

【2014年の追記】
筆者のゾルキー2には、フィルムを巻き取る際のダイアルがの巻き上げができないという不具合があった。当初、かなり重篤な故障だと思い、このようにライカ修理の聖地、関東カメラサービスまで出向いたのではあるが、やはりロシア製ということで一筋縄では行かない。諦めてしばらくは放っておいたのであるが、その後ダメモトで自分でちょっとした修理を試みたところ、いともアッサリと治ってしまった。単に油が固着していただけだったのである。試写を行ったところ、正常に撮影でき、少なくとも表向きには問題無く動いている。ロシアカメラ、恐るべし。


ゾルキー2の外観

ゾルキー2の刻印

ゾルキー2の軍艦部




<< Menu Page



Copyright (C) Studio Pooh & Catty
1996-2014