500のチューブタイヤに入っていた虫ゴム

■サーモスタットの脱落と500の再調整 (1999/05/29)

●1999年05月29日(土曜日)
 あいにくの曇り空であったが、夕方500を運転する。今回も前回同様、始動後の1速加速時にエンジンがくすぶるという現象が発生した。今回はちょっとしつこくて、その後エンジンを2回掛け直さなければならなかった。しかし、一旦かかってしまうと、順調となる。

 久しぶりに、吉祥寺のショップへ寄ってみることにした。ショップの中はレイアウト変更されていた。

 エンジン始動時のくすぶりについて、店長さんにご相談する。やはり混合気が適切でないときには、1気筒点火できないことがあるそうだ。このような現象が出た場合には、エンジンをちょっと吹かしてやるとプラグの煤等が吹き飛んで元に戻ることもあるそうだ。前回整備の際に交換したプラグの品質が悪かったのかもしれない。

 その後、500の調子を見てもらうことになった。ショップの駐車場に停まった500を見て、店長さんが開口一番「あれ?後輪の空気が抜けているなあ。。。」確かに言われてみると、けっこうタイヤが偏平している。どうも自然に空気が抜けてしまったようだ。調べてみたところ、タイヤの虫ゴムが不良であった。

 チューブタイヤの虫ゴムを交換して、空気を入れ直した。空気ポンプの電源は、店長車のシガーライターから電気を取る電動ポンプを使用した。500の後輪の適性空気圧は、約1.6kg/cm程度。今度オートバックスで空気圧計を買ってくることにしよう。後輪2つの虫ゴムを交換して空気を入れ直した後、前輪の空気圧が高すぎたので、少し抜く。


サーモスタットの脱落跡(赤枠内部)

 その後、起動時のくすぶり対応として、ポイント研磨を行った。エンジンフードを開けてしばらく内部を見ていた店長さん、今度は「あれ?サーモスタットが無いなぁ。。。」良く見ると、サーモスタットが付いていた部分に穴が開いている。

 このサーモスタットはエンジンカバーの右側にネジ止めされている。サーモスタットの動作については、筆者は今一つ良く理解していないのだが、エンジン温度がある一定以上になると、室内のベンチレーションとして使用しているエアーもエンジン冷却のために使用するように切り替える動作を行うそうだ。おそらく走っている最中にネジが緩んでエンジンルーム内部に落下してしまったものと思われる。最初はあせったが、500の場合、サーモスタットは良く落ちるそうである。夏場はサーモスタットを撤去しても特に実害はでない。エンジンが高温となるため、ほとんどいつも全てのエアーを使って冷却するモードになっているからだそうだ。

 あいにく予備の部品が無かったため、サーモスタットは撤去した状態でしばらく使用することになった。しかし、いつ落下したのだろうか?前はちゃんと付いていたのかどうか気になったため、過去撮影した写真をチェックしてみたところ、確かにきちんと付いていた。下の画像は04月04日に撮影したものであるが、サーモスタットはちゃんとエンジンカバーにネジ止めされているのがわかる。


04月04日に撮影したエンジンルーム内部

 エンジン起動時にくすぶるのは、デスビポイントの接点不良の可能性があるとのことで、ポイント研磨を実施した。紙やすりで接点表面を軽く磨きあげた。その後でアイドリング調整を行う。今回の調整はかなり良い具合になっており、非常に低く安定した回転数に設定することができた。

 帰りがけに近所のガソリンスタンドに寄りハイオクを10リットル給油する。スタンドの若い店員さんは500を見るなりすかさず「これ、ルパンの車でしょ?ルパンの車の色ってこの色なんですか?」と質問。やはり日本では500といえばルパン三世なのである。その後、エンジンやパワーについて色々と聞かれる。500というクルマは、ガソリンを入れるだけで、見ず知らずのヒトと会話ができる車と言える。ちなみに筆者が乗っている車の色は、アイボリー222番でいわゆるアニメのルパン三世が乗っている車の色とは異なる。ルパンカラーはもっと鮮やかな黄色で、かなり派手である。

【2014年の追記】
当時は知らなかったのだが、チューブタイヤの虫ゴムにはいくつか種類がある。それぞれ使用しているチューブに合ったモノを使わなくてはならない。この頃使っていたチューブには、長めの虫ゴムが入っているが、チューブ交換を行った現在は短い物を使用している。

納車後に発生するトラブルがまだ出きっておらず、今度はサーモスタットの脱落が発生している。落っこちたサーモスタットがどうなったのか、神のみぞ知る。ひょっとしたら、エアカウルの中に転がっていたのかも知れないが、確認しなかった。当時は恐い物無し状態だったので、極めてアバウトな状態で乗っていた。

ガソリンスタンドで給油する際、店員に話し掛けられることは、しばしば有った。最初のうちは楽しかったが、そのうち相手に話を合わせるのがメンドウになってくる。この解決策として、筆者は500のガソリンを、いつも決まった店で入れるようになった。馴染みの客になってしまえば、もうああだこうだと質問されることも無い。特に最近ではそうなのだが、基本的に筆者は独りで居るのが好きなので、メンテナンス等を行っている時に他人に話し掛けられるのは苦手だ。




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