FIAT 500とホンダ・ビートのツーショット。

■ブレーキランプ徹底修理&ビートとの記念撮影 (1999/04/29)

 ●1999年04月29日(木曜日)
 雨やら何やらで、なかなか500のメンテナンスができなかったのだが、今日は天気も回復し暇になったので、さっそくブレーキランプの不具合を修理する。自宅カーポートにテーブルタップで100Vラインを引き出し、半田ごてを暖める。リアのブレーキランプカバーを外してみると、アースラインが500の本体にネジ留めされていたのだが、まずこの圧接が不完全であった。そのためアースラインを切断し、ハンダでしっかりと固定する。さらに、アースラインとボディとの接触部分であるが、オールペンしているため塗料皮膜が出来てしまっており、案の定接触不良でアースの役割を果たしていない。そこでマイナスドライバーで塗料の表面を削り、導通を確保する。

 ここまでやれば大丈夫と、テスト走行も兼ねて近所のスーパーに買い出しにでかける。約2週間振りにエンジンを始動した500であるが、久しぶりだったので起動は若干グズった。しかし、今日は気温も湿度も500にとって丁度良いようで、一旦起動してしまうとエンジンはすこぶる快調だ。作業の甲斐あってブレーキランプは完全に直り、メデタシメデタシとなるハズであったが、運転していてスピードメーターの中にあるウインカーランプの点滅が以前と違っているのに気が付いた。

 点滅の間隔が、以前よりも短くなっているのだ。窓からフロントのウインカーランプを見ると、やはり点滅が短い。リアを確認すると、ウインカーが全く点滅していないことが判明した。まったく「ここを直せば次はあそこ」といった具合で、モグラタタキの様相を呈してくる。ウインカーが出てないため、とりあえず昔教習所で習った手信号を出しながら、スーパーから帰還し、原因を追求することになった。

 先ず、リアブレーキランプを分解して再調査を行う。ランプブロックを外すと、どこにも接続されていない黄色いコードがいきなり出てきた。どうやら、各ランプとコードとの接続コネクタが経年変化で劣化し、車の振動で接触が外れてしまったみたいである。そこで、リア・ブレーキランプに付いている全ハーネスコネクタを一つずつ外し、CRC556で接点を磨いた後、カシメを強くして接続しなおした。また、バルブソケットもホールドが甘かったため、接点をこじってしっかりとバルブに接続するように調整する。徹底的な整備のおかげで、ブレーキ・ウインカー・ハザードいずれも正常となり、これで晴れて「並み」の車に戻ることができた。


FIAT 500とホンダ・ビートのツーショット。

 今日は筆者のもう一台のスモールカーであるホンダBEATの洗車も行う。最近500に構いきりでBEATがドロドロに汚れてしまったため、さすがに気の毒に思っていた。あんまり構ってやらないと、スネて動かなくなっちゃうかもしれないしね。洗車ついでに、近所の路上で500とビートの初の記念撮影を行った。2台並べてみると、500のパッケージがいかに小さいかが良くわかる。これを見ると、「BEATってでかいね!」と思ってしまう。


FIAT 500とホンダ・ビートのツーショット。

 500のフロントとビートのリアを並べて撮影した写真が上である。本当ならばもう少し引いたところから撮影し全景を入れたかったところだが、場所が取れなかった。500のタイヤは12インチ、一方ビートのリアタイヤは14インチだ。


FIAT 500とホンダ・ビートのツーショット。

 500を運転した後BEATを運転すると、ウインカーを出すたびにワイパーが動いてしまう。効きの悪い500のブレーキに慣れていると、BEATのサーボ付き4輪ディスクブレーキの効果は絶大で、ちょっと踏んだつもりでも前のめりになってしまうほど良く止まる。改めてこの2台の性格の違いを感じる。っていうか、もともと性格が違い過ぎる2台だから購入したんだけどね。

 記念撮影を行ったあと、500で久しぶりに吉祥寺のショップへ行く。今日は他のお客さんの納車日のようで、店頭にはルパンカラーの500が、また駐車場には明るいブラウンの500が駐車していた。店長さん曰く、現在メカニックが結構混雑しているようでエンジンの調整は5月末〜6月中旬くらいに行いたいとのことであった。

【2014年の追記】
FIAT 500のD.Y.I.第二段である。この電装系のトラブルには、結構てこずった。全塗装による接触不良に加え、リア・ランプASSYのガタも加わったので、治るまでに試行錯誤を要した。さすがにウィンカーが点滅しなくなった時は、焦ったね。教習所で教わる手信号の知識を、まさか活かす機会があるとは思わなかったよ。
今だから思うが、クルマは1台で充分だ。500とBEATを両方所有していて、正直手に余ったのはBEATである。クルマにとっては、乗ってあげないのが一番悪い。走らせてナンボのモノだからね。結局、BEATは手放すことになるのであるが、本来であれば500を購入した際にBEATを手放すべきだったのかも知れない。




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