下北沢の骨董品屋。

■ブレーキランプ不調の原因と下北沢の電蓄について (1999/04/25)

 ●1999 年04月21日(水曜日)

 早いもので、500の納車後1ケ月が経過した。

 以前より気になっていたブレーキランプの不具合について、500整備の大御所Randy氏の見解を聞いてみた。Randy氏によれば、電気系統の不具合は、オールペンした車に良く見られる症状だそうだ。その原因のほとんどは、再塗装によるグランドの接触不良で、グランドが浮いてしまい電流が流れなくなるために発生するということであった。筆者の500の場合、常時ブレーキランプがうっすらと点灯した状態になっており、ブレーキを踏むと点灯が暗くなるといった摩訶不可解なものであったが、これもグランド電位の浮きによる可能性が大と言うことだ。とりあえず原因についてはかなり明確になってきたようであるが、いかんせん時間が無いのでなかなかメンテができない。

 一方、オイルが吹くことについてだが、Randy氏によるとチンクではしょっちゅうあるとのこと。おそらくエンジンオイルの量が多いので、その一部がバルブのシャフトを伝わって上部から吹いているのではないかとのことであった。とりあえず希な現象では無く、良くあることみたいなので、安心する。

【2014年の追記】
現代のクルマしか乗っていないと、判らないコトが多い旧車の世界である。こればかりは、勘・経験・度胸のKKDが必要だ。今回Randy氏に指摘された通り、結局ランプ点灯の不具合は、全塗装によるアースの不良が原因だったことが後ほど判明する。

●1999年04月25日(日曜日)
 ここのところ雨続きで、雨ざらしの駐車場では500のメンテができない。動きの遅い低気圧がようやく太平洋に抜け、今日はなんとか天気が回復した。500は出さなかったのだが、一日下北沢に遊ぶ。

 下北沢駅南口からちょっと歩いたところにある骨董品店「月天」に、以前より目を付けている電気蓄音機がある。価格は35,000円で、割と手ごろなお値段なのだが、置く場所のことを考えると手を出しにくい。


下北沢で見かけた電気蓄音機の外観。

 電気蓄音機なら、筆者も1台保有している。中学生の頃、蒲田の公民館で眠っていたのを貰い受けたもので、当時ST管を用いた5球スーパーが入っていたのだが、ブロッキング現象が多発し使い物にならなかったため、MT管を使用した5球スーパーに作り直して現在も動いている。今回の電蓄は、それよりも若干小振りで、キャビネットは木製であるが造りは若干安っぽい。しかし、こうした電蓄が出るのは滅多に無いため、どうにも気になる。ラジオ機能はAM単バンドであるのだが、正面ダイアルが5個と多い。おそらくトーンコントロール機能が付いているためと思われる。また、マジックアイが付いているのがオシャレだ。


電気蓄音機の正面アップ。

 この電蓄は、ピックアップにマグネット型のものを使用しているので、かなり古い製品であると思われる。針は、通常の手回し蓄音機で使用する鉄針が使用されていた。外観を見る限り、内蔵のラジオ部分はおそらく機能しないと思われるが、自宅にはこの手のラジオ部品がいっぱいあるため、レストアは比較的容易であろう。しかし、置く場所が無い!というわけで、現状ではこうして写真を見るだけで我慢ガマン。いっそ誰かに買われてしまえば諦めも付くものだろうに。。。

【2014年の追記】
今でこそ落ち着いたが、筆者は当時、真空管ラジオや電蓄が大好きだった。もっとも、小学校に通っていた頃からなので、これは一生治らんだろうな。初めて鉱石ラジオを作成したのが、小学校4年生のこと。その後、3球ラジオ、5球スーパーと次々に手を出し、中学校に入る頃には自作のアンプを設計・製作していた。下北沢は、近所ということもあり、良く通った。昔アパートだった建物に、アンティークショップがいっぱい入居していたりと、楽しい街だった。今はどうなのか、判らない。




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