自宅近くのファミレス駐車場で撮影。

■川口市までドライブ (1999/04/17)

 ここのところ週末は天気に恵まれなかったが、今日は晴れて暖かい一日となった。雨でかなり汚れていたため、500を簡単に洗車する。気候が良いせいか、500の具合も極めて良い。ただし、ガソリンタンクがほとんど空になっていたせいか、陸橋などの坂道で若干くすぶる現象が見られた。ところで500の燃料計だが、これが極めていいかげんで、坂道になると指針がかなりずれる。構造が簡単なせいか、動作が極めてアナログ的でアバウトなのだ。こんなところも妙におかしい。とりあえず、すぐにガソリンを補給した。今回入ったガソリンスタンドの店員さんは、この車に結構詳しいようで、迷わずフロントラゲッジを開けようとした。聞くところに寄れば、以前にも同じ車にガソリンを入れたことがあるそうである。道理で・・・


【2014年の追記】
FIAT 500にとっては、燃料メーターが付いているのが珍しいのである。L-Type以外は燃料警告灯しか搭載していない。アバウトであっても、残量がメーターで示されるというのは、贅沢なのである。・・・という認識は、まだ当時には無かった。修業が足りなかったということだね。


自宅近くのファミレス駐車場で撮影。

 給油の後は、近所のジョナサンズに昼食を取りにでかける。何かの会合があったためか、ジョナサンズの店内は非常に混雑していた。毎度のことながら、駐車場に停めた500は、すさまじいほど可愛く小さい。

 昼食後、ちょっと遠くへドライブすることにし、川口市にある知り合いの板金工場まで行ってみることにした。500として東京都の外に出るのは、今回が初めてである。幸い道路はかなりすいており、40分程度で川口市の工場に到着した。板金工場に入ると、なんと誰もいない。携帯で社長さんに電話してみると、近くにある「高校生」とかいう喫茶店で食事を取っているので、そこまで来てほしいとのことだった。喫茶「高校生」とは変な名称だと思って、指示通りに現場へ行ってみると、「高校生」では無く「COCOS(ココス)」だった!道理で変な名前だと思った。。。

 お店には、板金工場の社長さん、従業員さん、それと塗装屋さんの3人がいた。いずれも年季の入った職人さんである。そこでいろいろと面白い話しをお聞きした。なかでも塗装屋さんにはびっくりで、彼は使用している色の数と種類を瞬時に見分けることができるという、極めて特異な才能を持っている。どうして使っている色がそんなに正確にわかるのか、不思議である。

 板金屋さんの前で500を披露する。みなさん、機械好きで自動車好きなものだから、たいへん興味深くご覧になっていた。この車には誰しも、モノの原点といったものを感じるようである。板金屋の社長さんは、フロントサスペンション形式に非常に懐かしさを感じているようであった。イタリアでの塗装は、外見は綺麗であるが良くみるといかにもイタリア的でかなりいいかげんなところもあるとのことだ。さすがにプロが見ると違うな。

 ちょっとのつもりが思いもかけず長居となってしまったので、暗くならないうちに帰途につく。今日一日乗っていたおかげで、機関の調子はかなり良い。シフトアップ・ダウンにも慣れてきて、ここぞという時のダブルクラッチも決まるようになってきた。ただ、若干アイドル回転数が高いようで、燃料の減りが早い。かといって、チョークを戻しすぎると今度は逆にくすぶってしまう。このあたりの調整が難しいところだ。

 約80km程度を走行し、無事カーポートに帰還した後、エンジンフードを開けてみたら、またオイルを吹いた痕跡が見うけられた。たいしたことはなかったが、5月中旬に予定されているセミ・オーバーホール時に見てもらう必要がありそうだ。

 リアのブレーキランプがうっすらと点灯する現象がまた発生する。以前アースを強化して、一時直ったのであるが、また再発したようだ。どうも、ランプのアースが不完全のようである。近日中にリアブレーキランプ部分を開けてみて調整する必要がありそうだ。

【2014年の追記】
ここでは、恐ろしいことがスンナリと書いてある。「チョークを戻しすぎると今度は逆にくすぶってしまう」という所だ。そう、当時このクルマは、点火時期調整がメチャクチャだった。それに気が付かずに乗っていたので、チョークレバーをある程度引いた状態で運転しないと、エンジンが止まってしまうのである。今考えると、恐ろしいことだ。よくプラグがカブらなかったなと思う。このように、知らないということは恐ろしいコトだ。その後、きちんと点火時期調整を行った500は、走行中チョークレバーを引かなくてもくすぶらなくなり、正常な状態に戻った。


川口市内で撮影した500。



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