三田近辺の路地裏で発見したFIAT 500F。

■放置状態の500を撮影 (1999/04/07)

 ●1999年04月07日(水曜日)
 前から気になっていた、勤務先近くの駐車場に放置されている500の写真を撮影する。500は、筆者の勤務先がある三田近辺の駐車場に1週間くらい前に突然出現したもので、外観はFタイプ仕様だが、中はLタイプの車だ。ナンバーは外されており、屋根の上や室内に、工具やビニールシートが無造作に置かれている。また後輪の近くには、ジャッキが置かれており、様相からするとレストアベースのクルマを保管しているといった感が強い。

 この駐車場、どうも引き取ってきた車の一時保管場所のようで、今回撮影した500の後ろには、80年代のクラウンが、また他の場所には、同じくナンバーを外された車が数台放置されている。500が置かれている場所は、簡素ながら屋根も付いており、おそらく廃車ではなくこれから整備するところなのだろう。日本ではあまり見ることのない車種なので、潰したりせずにレストアしてもらいたいものだ。色は外側が白で、内装は黒。シートの状態も良く、ひどい錆もない。タイアはバイアスタイアを履いている。

 この500はLタイプであるが、フロントマスクにはFタイプのエンブレムがついていた。しかし、リアエンブレムは「FIAT」のロゴが入った新しいものだった。Lタイプのボディを基本とし、他のタイプの部品を混ぜているような感じだ。今後、この車はどういう運命を辿るのか気になるところだ。もし置いておく場所があり、タダでもらえるものであれば、是非引き取りたいところである。

【2014年の追記】
この写真を撮影した場所は、今ではすっかり再開発されてしまい、全く面影を残していない。1999年当時のこの辺りは、東海道線に沿うような形で、狭い路地が続く地区だった。今でも残念なのは、当時の様子を写真に納めていなかったことだ。再開発を免れて残存していた数少ない路地だったからだ。



良く見ると、背後に東海道新幹線が写っている。当時この辺りは、再開発されておらず、このような狭い路地に囲まれた地区だった。




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