■納車準備 (1999/03/08 - 1999/03/13)

●1999年03月08日(月曜日)
 ショップへ残金の半額を振り込む。

●1999年03月09日(火曜日)
 ショップより車の登録が済んだ旨の連絡がある。ナンバーが取得でき、晴れて公道を走れるようになったとのことである。

●1999年03月10日(水曜日)
 ショップより車検証のコピーが郵送されてくる。まだ全額を納めていないため、車の所有者はショップとなっており、使用者が筆者になっている。残金を収めた時点で、再度名義変更を行い、所有者名義も筆者に変更する予定となっている。

●1999年03月11日(木曜日)
 以前より知り合いの保険事務所に連絡し、任意保険に入る。今回採用した保険会社は住友生命であったが、ナント!いまだかつてFIAT 500で任意保険に入った前例が無く、車両保険だけは入れないとのことであった。対人、対物等は入れるため、とりあえず車両保険については我慢する。保険会社では、1年後の更新時には実績ができるため、車両保険もかけることが可能になるとのことであった。やはりFIAT 500を持っている人は、非常に少ないようである。

●1999年03月12日(金曜日)
 夜、ショップより電話連絡がある。イタリアより届いた状態では、タイヤが中古品で代わりのものを探していたが、新品の125ラジアルが入手できたので、それに履き替えたとのことであった。来週早々にも、吉祥寺のショップへ持ってくるとのことであった。
 恵比寿のホビーショップ MR.CRAFTで、FIAT のキーホルダーを購入する。ホンダBEATにも使用したシリーズで、1,200円。FIATのロゴが七宝焼きで入っている。下記写真についているキーは、アンティークショップで購入した飾りで、FIAT 500のキーでは無いので、念のため。

【2014年の追記】
ショップの店長さんは、クルマのナンバー登録をする時期を慎重に待っていたというのが、後ほど判明した。当時はまだ、現在のようにユーザーが好きな番号を選ぶことが出来なかった。陸運局に届けられた順に、番号が振られて行く。筆者の番号「3833」は、実に覚えやすいが、おそらくはこの番号の順番が迫っているのを知っていたのだろう。どのような手練手管を使ったのかは判らなかったが、「良い番号が取れたよ!」とうれしそうにしていたことだけは覚えている。

自動車任意保険の話しも、今では考えられないようなことだ。あの天下の「住友生命」が、未だかつてFIAT 500を保険に入れたことが無い、というのも、なんだか信じがたいハナシではある。現在筆者が使っている任意保険会社はこの時とは異なっているが、当然何の問題も無く車両保険をかけることができている。時代が変わったんだねぇ。


15年後の今でも使用しているFIAT 500専用のキーホルダー。筆者はアンティークキーを集める趣味があるので、そのコレクションの一つを付けている。

●1999年03月13日(土曜日)
 吉祥寺のショップを訪問。名義変更のための委任状と印鑑証明書を届ける。店長さんの話では、キャブのオーバーホールを行っておいた方が良いとのことであった。なんでも、先日テスト走行した際に、エンジンがくすぶってしまったそうだ。原因はキャブレターにゴミが詰まっていたためと判明したので、一回バラして掃除することになった。オイルの漏れは、心配したオイルパンからではなく、ヘッド部分(上部)のパッキングが劣化していたためとわかった。使用しているガスケットがコルク製であり、劣化してぼろぼろになっていたそうである。新品にとりかえることで対処できるとのこと。その他は、特に異常は無いそうだ。
 店長さんから、揃えておいた方が良い工具をリストアップしてもらう。リストをもとに、新宿東急ハンズで工具の一部を調達する。購入した工具は、下記の通り。


項 目 内 容
回転式ラチェットハンドル(差込角 9.5mm のもの ¥4,800
エクステンションバー 75mm 長(差込角 9.5mm のもの) ¥870
プラグレンチ(16mm) ¥990
レンチ(13mm) ¥970
レンチ(10mm) ¥460
メガネスパナ(17mm) ¥1,200
ギアレンチ(13mm)用 ¥2,330
ギアレンチ(10mm) ¥1,830
ギアレンチ( 8mm) ¥1,670
タペットスパナ(7mm) ¥230/TD>

東急ハンズで購入した工具。プロならばSnap Onの製品を選択するのだろうが、こちらはそこまで凝らないので、そこそこのツールを揃えた。無いよりはマシであろう、程度のものだった。

 この他にも、ラジペン、ニッパ、ドライバー等が必要となるが、これらは秋葉原の方が安いと思い、後日購入することにした。
 ラチェットハンドルは、スナップオンの製品が良いのであるが、高価であるため、他社製品を購入する。首振りタイプのものが、トルク調整が簡単にできて良いそうだ。プラグソケットはマグネット付きのものが望ましいのであるが、あいにく在庫が無かった。スパナ類については、17mmの製品は並の価格のもので良いが、その他はなるべく良い製品をおごるようにとの指示があった。<

●1999年03月14日(日曜日)
 神田明神に行って、お守りを購入する。吸盤付きの交通安全お守り(大)と車検証に入れるお守り(小)、それにステッカーがセットになったもので、金千円也。
【2014年の追記】
これらの工具は、今でもFIAT 500のツールボックスに納まっている。自動車整備用工具を購入するのは初めてだったので、楽しかった。工作といえば、半田コテ握ってのハンダ付けくらいしかやったことがなかったからだ。
お守りも今も車内に付いている。効果があり、幸い今に至るまで、無事故である。


神田明神で揃えたお守りセット。

 ●1999年03月15日(月曜日)
 ショップへ残金を振り込む。これで車両代金は全て納入した。また、任意保険の初回契約料金も振り込む。FIAT 500購入に際しての一連の支出は、これで一応一段落することになる。後は納車を待つばかり。

●1999年03月18日(木曜日)
 午後、秋葉原に行き、残りの工具類を購入する。今回購入した工具類は、下記の通り。


項 目 内 容
プラスドライバ    
RUBICON 107-#2(100) ¥410
RUBICON 102-#1(75) ¥300
RUBICON 101-#0(75) ¥220
マイナスドライバ    
RUBICON 107-100mm ¥410
RUBICON 102-75mm ¥300
RUBICON 101-75mm ¥220
プライヤーセット    
100mmニッパ、110mmニッパ、130mmペンチ
130mmラジペン、150mmニードルノーズプライヤー
¥1,380

秋葉原で購入した工具類。

 ●1999 年03月20日(土曜日)
 納車前日である。この日は朝から冷たい雨が降り、日中の気温も6℃と一気に真冬に戻ってしまったような一日であった。吉祥寺のPARCOでレトロなトランジスタラジオを見つけ購入する。500にはラジオといった気の利いたものは搭載されていないので、どこかで用意しようと思っていたところであった。価格2,980円という激安のこのラジオは、全くのノーブランドで、Delightという文字のみが記載されているだけだ。単一乾電池3本で動作する製品で、恐らく中国製だと思われる。構造はKIA6040Pという16Pin DIP ICとLS2212という9Pin SIPの2個で構成されていた。音質はチープだが、AMのほかにもFM、TV音声も聞こえるという優れもの。

【2014年の追記】
この時から、FIAT 500に関係の無いハナシを取り上げている。本来はFIAT 500の購入記であるはずだったが、筆者の持ち前の脱線症が早くも出てきてしまった。その最終形態が、今も続いているSchwarzschild Cafe(シュヴァルツシルド・カフェ)というわけだったんだよね。


吉祥寺PARCOで購入した、ノーブランドのレトロトランジスタラジオ。

レトロトランジスタラジオの内部。



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