■イタリアで撮影された出航直前のFIAT 500L (1999/02/18) 

●1999年02月18日(木曜日)
 吉祥寺のショップより速達が届く。購入したFIAT 500 L-Typeの銀塩写真3枚が同封されていた。昨年末に、イタリアの駐車場で撮影し郵送されてきたものである。写真の裏には、

FIAT 500L
IVORY 222
CH.NR:5032653
Shipweur:27/12/98

 との記入があった。写真は全部で3カット。ペーパーはAGFAだった。

 塗装は、指定通りアイボリー222番でオールペイントされている。バンパーのメッキ状態も良好だ。Lタイプであるので、リアのエンブレムは、四角いロゴで「FIAT 500」と2列に書かれたものが付いてくると思っていたが、写真では「nuova 500」と斜体で入っている。個人的にはこちらの方が気に入っていたので、ちょうど良かった。窓のゴム等も、写真で見る限りはコンディションが良い。内装のエンジは、思ったより色が濃いようだ。ハンドルの一部とサイドブレーキに若干の錆が見受けられる。シートは張り替え済みになっているようだ。助手席にはスペアと思われるタイヤが横たわっている。ダッシュボード割れはなさそうである。

 とにかく、購入した車を見るのは、これが初めてである。ほぼ期待通りだったので、まずは一安心といったところだ。実車が入り次第、連絡をもらうことになっている。

【2014年の追記】
購入したクルマとの初対面である。言ってみれば、お見合写真を見るようなモノですな。お見合と異なる点は、このクルマを既に購入することが決まっている点だ。誰が撮したのか判らないが、写真撮影の腕は良くない。けれども、クルマの状態を見るには充分だ。このAGFAの印画紙に焼かれた写真は、今も大切に保管している。
しかし、撮した場所はいかにも寂れたヤード然としている。心なしか、500の表情も不安そうだ。明日から長い船旅を経て、日本という極東の島国に連れて行かれるのだから、当然といえば当然かもしれない。


イタリアで撮影されたFIAT 500 L-Type。フロントラゲッジが半開きになっている。フロントガラスには、シッピング用の書類が貼付されている。うらびれたヤードの風景といい、なんだか寂しそうな表情をしているな。

FIAT 500のエンブレムがnuova 500になっていたのには、ちょっぴり嬉しかった。オリジナルとは異なるが、この方がレトロな雰囲気があるしね。後から聞いたのだが、ベース車を選定した際、ボディにも新品の部品をいくつか使ったらしい。例えば、リアフードがそうだったみたいだ。きっとF-Typeのものを移植したのだろうと思っている。

まるでピンぼけのこの写真は、室内のかなり雑然とした様子が写っている。シートの色は、思った通りなので安心した。助手席に置かれているホイールは、きっとスペアタイヤ用のものなのだろう。シートベルトもヘッドレストも付いていない状態。

AGFAの印画紙裏面に書かれたメモ。1998年12月27日の日付がある。撮影日なのか出航日なのかは不明。



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