■ FIAT 500L Overhaul #22■

板金塗装準備完了!


写真1.いよいよ板金塗装の準備が完了した500
2007年11月14日から11日後、筆者の500はこのような姿となって、オンタリオSSさんの工場に佇んでいた。


 2007年11月25日、板金塗装の準備が整ったとのご連絡を受け、さっそくオンタリオSSさんを訪問する。部品の取り外しの模様は、前回詳細にお伝えした通りであるが、今回は実際に取り外した後のクルマの状態を見学に伺った。

 オンタリオSSさんのお話しでは、幸いにして筆者のクルマのボディは、程度がとても良いとのこと。大きな穴や錆びも無く、塗装も前回イタリアで出荷時に施したものが十分固着しているようである。要するに、この個体は大当たり!だったワケだ。実際にボディ細部を調査して頂き、太鼓判を押された時はホッとした。

 作業はここまでで一段落。次は色見本の作成と、実際の塗装色の決定である。色見本は3種類程度作成して頂けるとのこと。その間、ボディ細部に出ている錆やへこみ等を板金で加工する。一旦色が決まってしまえば、後は塗装ブースに持ち込んで一気に全塗装を実施する。年内は板金加工まで行い、年明けの1月中に色を決定、2月には塗装といった段取りになった。

写真2.エンジンを降ろされた500の後ろ姿
ウィンカーランプも含め、全て取り外されている。

写真3.リアウインドウから覗いた室内
床のゴムマットも剥がされ、床面が完全に露出している。気になっていた錆による穴は見あたらなかった。水はけが良かったのが幸いしたのだろう。

写真4.運転席内部
写真で見る通り、床面が予想以上にキレイな状態である。

写真5.運転席ペダル部分
ペダル類も前部取り外されている。若干の錆は出ているものの、グサグサになっていたり穴が空いていたりはしていないので、上々のコンディションだと言えるだろう。ステアリングの右側にある黒く丸い部分は、ブレーキマスターシリンダーの末端。手前にシフトノブが見える。

写真6.後部座席部分

写真7.フロントラゲッジ部分
電磁燃料ポンプを装着した際に開けた穴(左側ホイールハウス部分に開けた2つの穴)も、今回塞ぐ予定。

写真8.バッテリ格納部分
一番クリティカルな部分が、フロントラゲッジルーム内にあるバッテリ格納部分だ。ここが酸でグサグサになっている場合が多いのだが、幸いそのようなことも無く、しっかりとしていた。

写真9.キャンパストップを外したルーフ
この部分は、長年に渡り一生懸命磨いてきたので、まだまだ塗装はキレイである。
写真10.エンジンルーム内部
熱による塗装のひび割れ、剥がれが見受けられる。今回は耐熱性に優れた黒のマット塗装を行う予定である。

写真11.室内天井部分

写真12.運転席側のドア内部
500は、ドア下部にある3カ所の水抜き穴から、入ってきた水を排出する構造になっている。この穴が詰まると水がドア内部に溜まり、錆を発生する。購入時から、穴が塞がらないよう、メンテナンスしてきたせいか、思ったよりキレイであった。

写真13.後ろ姿

写真14.右後輪部分
せっかくなので、普段目にすることが難しい部分の写真を撮影しておいた。これは右後輪部分。フレキシブルジョイントは、数年前に新品に交換してある。ブレーキ系統もオーバーホール済みで、今回は特にいじるところは無い。

写真15.左後輪部分

写真16.ヘッドライト部分
若干下側が錆ている。

写真17.ヌオーバ(NUOVA)用サイドマーカー装着部分
前回のオーバーホール時に、その余りのレトロなデザインに惚れ込んで装着した、ヌオーバ(NUOVA)用サイドマーカー装着部分。この件については、「ヌオーバ(NUOVA)用サイドマーカーを装着する」を参照されたい。

写真18.運転席側ドアヒンジ部分
ゴム内部に溜まった水分で、錆が発生している。

写真19.取り外した部品類
ドア内張は、かなり悲惨な状況だった。しみ込んだ雨水で基板が変形、変色している。目に見えなかった所とはいえ、これは酷い。ガソリンタンクは、この後のチェックで、錆が発見され、大変なことになっていたことが判明するのだが、その話しはまた今度。


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取材協力
オンタリオSSさん


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