エンジン全パラ!(その2)
写真0.エンジン解体現場!!! これが、今回O.H.を実施した「オンタリオ」さんの作業場。エンジンの解体現場写真である。鑑識の現場検証写真みたいだ。。。ヽ(´ー`)ノ 中央には、かなり分解が進んだエンジン本体が、そしてその回りには取り外したダイナモやらエアカウルやらフライホイールやらが、一見無秩序に、しかし妙に整然と並んでいる。いいねぇ〜〜〜・・・ |
ダイナモやエアカウリング等の補機類が取り外されたところで、これからいよいよ、エンジン分解のメーンイベントに入って行く!タペットカバーを外し、ロッカーシャフトを取り去り、シリンダーヘッドを抜き去ると、今まで厚いベールに閉ざされていたピストンヘッドが見えてくる!またオイルパンを取り外しオイルフィルターも分解する。以上の作業を、オンタリオのメカニックY口J郎氏は、手慣れた手付きで次々とこなして行く。
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写真1.取り外したタペットカバー 購入した時から付いていたタペットカバー。結構凹んでたりするんだけど、何となく使い続けてきた。ホントはアルミ製にしたいんだけどね。そのうち交換することにしよう。 |
写真2.むき出しになったロッカーボックス ロッカーアームやロッカーシャフト、バルブスプリングが見える。なんか、脳外科手術を見てるみたいだ! ヽ(`Д´) ノ オイル焼けしてて、結構スゴイ状態になっている。。。上部の逆三角形部分には、ベースプレートを介してキャブレターが搭載されていたところ。クランクシャフト内部にあるカムシャフトの動作を、長いプッシュロッドが伝達し、ロッカーアームを介してバルブを開閉する、OHVの原理が良くわかる。 |
写真3.取り外したロッカーシャフト ロッカーボックス内にナットで固定されていたロッカーシャフトを取り外したところ。 |
写真4.ロッカーシャフトを取り外した後のロッカーボックス ダイブさっぱりしました。。。ヽ(´ー`)ノ プッシュロッドも取り外し済み。ロッカーボックスを固定する4個の袋ネットが見える。後は、シリンダーヘッドを取り外すため、シリンダーヘッドナットを、締め付け順番とは逆の順序で、均等に緩めて行く。 |
写真5.ヘッドの取り外し!!! 「ヤマト浮上!」ぢゃない、シリンダヘッドの取り外し!決定的瞬間、だと思うので撮影しました。。。プッシュロッドチューブをヘッドに着けた状態で、上に引き抜いているところ。いよいよピストンヘッドをこの目で確認することができる状態になる!しかし、シリンダ本体のエアフィンが錆で真っ赤・・・・こんなモンなのかぁ? |
写真6.分離されたシリンダーヘッド部分 ようやく分離完了!プッシュロッドが付いたままの状態のシリンダーヘッド。う〜ん、かなり汚れてまつねぇ。。。 |
写真7.シリンダーヘッド プッシュロッドチューブを取り外したところ。良く見ると右側表面に「I X1」というエンボスが施されている。この状態からさらに、バルブスプリングシートとバルブスプリングを取り外す。 |
写真8.ピストンヘッド現る!!!! キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!ってな感じで、ようやくピストンが見えてキタ。予想通りというか、ヘッド部分はカーボンがべっとり。。。向かって右側が奥に位置するシリンダーだが、手前側よりも汚れがひどい。やはり奥は熱がこもるためだろうか?下部にはプッシュロッドチューブが搭載されていた4+1個の丸い穴が見える。 |
写真9.分解中のエンジン外観 ダイナモ側から見た分解中のエンジン。機械式燃料ポンプ取り付け跡が見える。しかし、オイル汚れがスゴイね、、、 ヽ(`Д´) ノ |
写真10.オイルパンの取り外し さぁて、いよいよオイルパンの取り外し。当然、残っているオイルを全部空にしてからの作業となる。オイルパンは、前回(約1年前)の整備時に、アルミの3リットルタイプに交換したばかりなのでピカピカ!クランクケースからはオイルピックアップパイプ(ストレーナー)が突き出ているので、注意。 |
写真11.クランクケースの内部 で、そのクランクケースの内部写真がコレ。クランクシャフトとカムシャフトが見える。クランクシャフトはオイル焼けで良い色になってまつ。。。 ヽ(´ー`)ノ手前にキノコみたいに飛び出しているのが、オイルストレーナー。 |
写真12.オイルフィルターカバー内側 FIAT500では、遠心分離式のオイルフィルターという機構を採用している。これはクランクシャフトに接続されたプーリーの中にオイルを通すことで、回転による遠心力で不純物をカバーの外周に付着させて除去するという仕組み。写真はプーリーから分離したオイルフィルターカバーの内部。筆者のエンジンの場合、納車時にフィルタの掃除を行っていたことと、こまめにオイル交換をしていたおかげで、ご覧の通り不純物の付着はほとんど無かった。 |
写真13.プーリー(オイルフィルター)内部 オイル中の不純物は、オイルフィルタカバー内部と、このプーリー外周に蓄積される。写真の状態は、プーリーはロックワッシャーでクランクシャフトに固定されている状態。このロックワッシャーを起こして、クランクケースからプーリーを取り外す。 |
写真14.プーリー(オイルフィルター)内部 中央の穴が、中空鋳造クランクシャフトに接合されている。プーリー内周にも、わずかに不純物の堆積がある程度であった。 |
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取材協力 オンタリオさん |
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