■ FIAT 500L Overhaul #1■

計画発動!(オーバーホール前夜)


写真1.オーバーホール前のエンジンルーム
錆、埃、油・・・見事なくらい中古旧車しているエンジンルーム ヽ(´ー`)ノ


 ついにプロジェクト発動!長年暖めてきた空前絶後、一世一代のオーバーホール計画が実施された!って書くと、何をまた大げさなと言われそうなのだが、実際それくらいの気合いが入った、チンクェチェントの平成大修理である。 ヽ(´ー`)ノ

 筆者がこの車を購入したのは、1999年3月。購入時には軽い整備を行っており、また購入半年後はタイミングチェーン等の調整も実施していた。購入時に付いていたメーターは翌日スピードメータが不動になったため交換している (┐(´ー`)┌ヤレヤレ)。交換前の距離数は、確か7万km弱。この値を信用すれば、7万kmの間一回もエンジンを開けていなかったということになる。そろそろオーバーホールした方が良いかなと思い続けて6年間、幸い大したトラブルも無く、元気に走り回ってきたため、計画発動は延び延びになっていた。

 しかしまあ、そろそろ潮時である。チンクェチェント貯金とも言うべきヘソクリもなんとかなったし、ボアアップもしてみたい。そこで思い切ってエンジン・ミッション・フルオーバーホールに出すことになった。これほど大規模な修理、メンテナンスは、今後おそらく筆者の目の黒いうちは無いであろう。ということで、せっかくの機会だから、オーバーホールの詳細を数回に分けてご紹介して行こう。今回修理を行ってくれたショップは、FIAT500専門店であり、なおかつ筆者の車の「主治医」とも言える存在である、埼玉の 「オンタリオ」さん。全面的な取材協力をして頂き、全バラ写真を撮影することができました。お忙しい中でのご協力に、この場をお借りして御礼もうしあげます。 (-_-)

写真2キャブレターとプラグコード部分のアップ
エアカウルは錆で塗装が剥がれ、見るも無惨。キャブレター回りは溢れたガソリンとオイルで、程良くタレが付いた焼き鳥のよう。。。。(´・ω・`)


 オーバーホールを行う前に、まず筆者のチンクェチェントの現状のエンジンルームを撮影しておいた。オーバーホールしちゃったら、永遠に写せないからね。(当たり前か。。。(0^〜^)ノ)。筆者のエンジンは、現状フルノーマルの499.5cc。コンビニで毎日買ってる500mlの牛乳パックくらいの容量しか無い。こう考えると、元気良く走ってるのが不思議に思えて来るな。当然イタリアから持ってきたままの状態なので、ガソリン無鉛化対策は無縁か、ってオヤジギャグ〜〜〜(;´Д`)。 圧縮も相当抜けているものと思われる。購入時はそこそこキレイだった、空冷用エアカウリングも、今となっては埃と錆、漏れたガソリンによる塗装のヤレで見るも無惨な状態だ。因みにサーモスタットは一回脱落しているという前科もある。

 今回のオーバーホールでは、このエンジンを完全にばらして洗浄の上、組み立てる。その際、かねてより念願であった660ccへのボアアップを行う予定だ。ノーマルエンジンの160cc増しのパワーについては、かなりの効果があることを聞いているので、大変タノシミではある。ノーマルエンジンに6年間も乗って来たから、さぞや感動モンだろう。加えてミッションも全バラ。ブレーキラインも新品に引き回す。これで、走って止まるには十分な整備になるはずだ。

 以下、今回のメンテナンス項目を上げておく。室内のゴムマットを交換しているのは、現在付いているフロアカーペットが気にくわないため。やはり庶民車のチンクェチェントには、豪華なカーペットよりストイックなゴムマットが似合う。ワイパーは、前回雨に降られた際に、錆錆になっていたリンケージが破損、ついに不動となったため修理交換する。雨の日は乗らないようにしてるんだけど、途中で降られてしまったら、ワイパー不動だとアウトだからな。。。。 ( `_ゝ´)

 ・エンジン660cc化、クラッチ整備
 ・ウェットブラスト加工、カバー類塗装
 ・ウェバー28φキャブレターキット
 ・ジェネレーターオーバーホール
 ・セルモーターオーバーホール
 ・ミッションオーバーホール
 ・ドライブシャフト交換
 ・ローギヤ3点セット交換
 ・ミッションパッキン交換
 ・ブレーキパイプホース類、ブレーキパイプ交換
 ・室内ゴムマット交換
 ・ワイパーリンク交換

 2005年の現在で、製造後34年を経過した筆者のL-Typeチンクェチェント、果たして今回のオーバーホールでどの程度甦ることができるのか?期待は高まる。2005年2月19日(土曜日)、ついに計画発動!次号を待て!!、乞うご期待!!!

写真3.サーモスタットとデスビ部分のアップ
サーモスタットは一度錆のためカウル内部に落っこちたという前科あり。デスビは購入時より常に泣かされてきた部分。1年前に同時点火に変更してからは良くなったが、デスビ全体がヤレていることには変わりなく、今回のオーバーホールでもリビルトする。

写真4.タイミングチェーンカバー部分のアップ
積年の埃と油で見たくもねぇ姿をさらしているカバー。昔はアルミの光沢があったんだろうが、とても想像できず。

写真5.ダイナモ部分のアップ
この姿で良く頑張ってるよと思いたくなるダイナモ。一応ブラシは数年前に交換しているので、発電はとりあえず出来てると思う。プーリー部分の錆がすごい。電磁ポンプ搭載で使用しなくなった機械式燃料ポンプは、最近交換したばかりなのでここだけ妙に新しい。にしても、クランクケースからのオイルの滲みがヒドイ! (-_-)

写真6.クランクケース(デスビ側)
ここにもオイル漏れの跡。デスビキャップのみ新しいのは、同時点火にする前に付け替えているため。デスビ本体は、それこそ嫌になるほど汚い・・・ (;´Д`)

写真7.機械式燃料ポンプの周辺
この部分が今回のオーバーホールによりどのようになるのかがタノシミでつわ。。。

写真8.エンジンマウント部分のアップ
ゴムブッシュ類は割れてまつ。。。

写真9.スターターモータ部分
ドス黒い円筒形の物体が飛び出しているので、かろうじてそれと判るスタータモータ。エンジンの裏側に搭載されているから、撮影は困難を極めました・・・・向かって左側にアクセルワイヤ、右側にチョークワイヤが映ってまつ。


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取材協力
オンタリオさん


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