SYSBAY S-MD03 パッケージ一覧
本体、ヘッドフォン、USB接続ケーブル、取り説から構成される。外箱のデザインが、この謎ロイド端末の立ち位置を表している。
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■SYSBAY S-MD03のその後(2011/11/07)

 本コラム2011年10月12日「SYSBAY S-MD03 其の一」と、2011年10月15日「SYSBAY S-MD03 其の二」でご紹介した、超小型デロデロ怪しいアンドロイド端末「SYSBAY S-MD03」の、その後である。その後っつっても、特に目新しいことも無く、その異様とも言えるコンパクトさから、ちょい使いで意外に活躍していた。

 この端末、アンドロイド・マーケットには非対応であることについては、既に触れた。しかし、それを補完する方法についても、いくつかご紹介しておいたので、多少手間はかかるものの、アプリをそこそこ楽しめることは、前にも述べた通りだ。

 で、アンドロイド・マーケットでは、接続の際にAndroid IDという端末固有識別番号を認証しているようだ、ということについても、何となく判ってきた。とすると、当然の疑問として、「Android IDを正規にアクティべーションされた端末のIDに書き換えれば使うことができるのでは無いか?」という、実に、ホントウに実に素朴な疑問が発生することは否めない。では、実際はどうなのだろうか?

 SYSBAY S-MD03をPCに接続し、例によって「adb shell」でAndroid Debug Bridgeをシェル駆動させ、端末内部に入る。この端末も、最初からルート権限で入れるので、「#」のプロンプトが出てくる。ここまでな、謎ロイドだということもあり、想定の範囲内だ。「/data/data/com.android.providers.settings/databases/」ディレクトリへcdして、そこに置かれている「settings.db」をsqlite3で開けようとしたのだが・・・

 おーまいが!開かな。と言うか「sqlite3: not found」というメッセージが出る。。。

 「なんでやねん!」

 スンマソン、これ以上はワカリマセヌ。と言うワケで、早々に降参しますた・・・

 ところで、「settings.db」を「cat」コマンドで強引に開いてダンプしてみると、確かにデータベース内に「Android ID」が格納されているのが確認できる。してみると、何らかの事由により、「settings.db」にロックがかかっており、内容を「sqlite3」等といったツールで変更できないようにされているようだ。なお、謎ロイド端末によっては、ハードウエアリセット(例のヘアピンで隠れているボタンをピコって押すヤツね)を行うと、再起動の度にAndroid IDが変わる、といったヘンテコな事例も報告されているが、SYSBAY S-MD03については、そのようなことは起こらなかった。

 ついでなので、「Eclipse」の回で作成した文字列表示のテストプログラムが、このヘンタイ端末でも正常に動作するかどうか、確認しておいた。これについては、問題無く動作OKということで、通常のアプリ開発については、特に癖のあるマシンだというワケでは無さそうである。というわけで、SYSBAY S-MD03については、これを以て一応終了。金5,980円でここまで楽しむことができるというのは、非常にお買い得なのではないだろうか?

adb.shellの起動
ddmsで接続されたら、コマンドプロンプトを開いて、今度は「adb shell」を起動させる。予想通り、ルート権限でいきなりご入場。「settings.db」が格納されているフォルダまで降りる。

sqlite3が起動できない
原道 N50では、ここで「sqlite3」を使い「settings.db」を開くことができるのだが、SYBAY S-MD03ではナゼか「sqlite3が無いよ〜ん!」といってハジかれてしまう。なんでやねん?よって、これ以上の探索は不可能。

catでダンプ
Android IDがsettings.dbに入っているのかどうかだけでも確認すべく、settings.dbをcatでdumpしてみた。ウム!確かに入っているようだな・・・

テストアプリをインストール
SYSBAY S-MD03のように、ちょっと特殊な端末でも、Eclipseで作成したテストプログラムが動作するかどうかを試してみる。Eclispeを起動させて、ターゲットを指定して、実機で実行する。

ddmsで実行を確認
ddms.batを起動させ、テストアプリのアクティビティである「com.funkygoods.text」が動作していることを確認する。ちゃんと動いているようだ。
高解像度

実行結果
SYSBAY S-MD03は、画面解像度がAndroid標準では無く「480×272 dot」と狭い。しかしアプリは問題無く動く。アタリマエか。

アイコン
今回のテストアプリでは、アイコンまでリソース編集していなかったので、適当なアイコンが付与される。

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