SYSBAY S-MD03 パッケージ一覧
本体、ヘッドフォン、USB接続ケーブル、取り説から構成される。外箱のデザインが、この謎ロイド端末の立ち位置を表している。
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■SYSBAY S-MD03 其の一 (2011/10/12)

 原道 N50は、思っていたよりもマトモな端末で、謎ロイドとは言えないお行儀の良さだった。怪しいものを求めてやまない筆者としては、当然物足りない。もう少し素性が悪くてやっかいな端末をいじってみたいという欲求が日に日に増して来る。そんな時に見つけたのが、この「SYSBAY S-MD03」だ。場所は例によって、秋葉原東映無線ラジオデパート店1Fで、お値段はと言うと、ナント!5,980円であった。謎ロイドもついにここまで来たか!

 SYSBAY S-MD03の特徴は、その小ささであろう。思わず「ミニロイド」と呼んでしまいたくなる。タッチパネルの大きさは、ほぼ「名刺」のサイズだ。重量は128gで、軽いなんてもんじゃない。Androidのバージョンは2.2で、CPUには600MHzのRockchip RK2818を搭載している。

 充電はUSB端子経由で行えるため、ACアダプタは無い。USB端子はホスト/デバイスの両方に対応した、mini A タイプが1基、搭載されている。タッチパネルは、さすがにこの価格だと静電容量方式はあり得ず、感圧式(抵抗膜式)だ。因みにスタイラスペンは付属していないので、適当なモノを用意する必要がある。画面がこれくらい小さくなると、スタイラスは必須だ。以下に端末スペックを示す。

項 目
内 容
メーカー SYSBAY
モデル番号 S-MD03
OS Android Ver. 2.2
カーネルバージョン Ver. 2.6.25
spreadwin version 3.0.6-280(R81P7A_all)
ビルドバージョン froyo1.00
rockchip.20110722.182813
CPU Rockchip RK2818 (600MHz)
システムメモリ 256MB DDR-II
内蔵メモリ 4GB Nand Flash
液晶サイズ 4.3インチ 抵抗膜方式タッチパネル
解像度 480 dot × 272 dot
カメラ 無し
有線LAN 無し
無線LAN WiFi 802.11b/g対応
搭載センサ Gセンサ
インターフェス miniUSB A 1基(ホスト/デバイス)
カードスロット microSD/SDHCスロット(Max:32GB)
バッテリー 充電式:使用時間 ?時間程度(1,500mAh)
本体サイズ 約 114 x 76 x 14 mm
重量 128g
付属品 本体・ACアダプタ・ヘッドフォン
miniUSBケーブル・ホストケーブル・ヘッドフォン
マイク 内蔵
スピーカー 内蔵(出力端子付き)
バイブモード 無し
ACアダプタ 無し(USB充電)


S-MD03 パッケージ裏側
この端末も、N50同様、シンセン製造のものだ。それにしても、「紙」のリサイクルマークが気になる。
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動作画面
4.3インチの液晶パネルは、さすがに小さい。画面はテカテカでは無くてマットな感じで、結構見やすい。しかし、操作にはスタイラスが必須。
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本体裏面
本体裏側は、若干湾曲したプラスチックカバーとなっている。右下にあるのはスピーカー。側面には、ちょっと見にくいが、microSDカード挿入口がある。
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本体側面
左端のボタンはホーム画面ボタン。USB端子の左側の孔はTV出力コネクタで、別売りの専用ケーブルを使用するとTVで動画が見られるそうだ。USB端子右側の孔は、ヘッドフォン端子。右端のボタンは、電源ボタン。
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microSD挿入口
本体側面に付いており、爪の先でキチンと押し込む必要がある。
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外付けキーボードもおk
例によって、サンコーレアモノショップのUSB折り畳み式miniキーボードを接続させてみる。USBはOTG仕様で、ホスト/デバイス機能を有しているため、難なく接続可能。動作も正常だ。
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 かなり怪しい端末ではあるが、基本的な設定はすぐに終わった。Android 2.2なので、特別難しい所も無いし。ネットワークはWiFiオンリーなので、外出の際にはモバイルWiFiルータなどと併用することになる。さすがに本体重量128gの軽さは驚異的だ。ただ、4.3インチの画面は、老眼には厳しい・・・

 PCとの接続も、何の問題も無く行えた。筆者のSDK環境には、幾多のドライバが入っているためか、ドライバの新規更新も不要だった。N50を接続した時に入れた「rockusb.sys」が効いてるのかな?

 CPUパワーが無いので、動画再生はちょっとキツい。一応N50と同様ほとんどの動画を再生できたが、画質はお世辞にも良いとは言えない。この辺りは、あまり期待できないので割り切った方が良いだろう。

 でもって、この謎ロイドの最も特徴的なところは、オリジナルのトップ画面を持っていることだ。ホームボタンを押すと、部屋のイラストが表示される!この絵柄といったら・・・香ばしい・・・中央にモニタ、左右にスピーカー、机の上にはルータやハンディカム、キーボード等々が置かれている(なぜか花瓶も!)。モニタをタップすると動画が、スピーカーをタップすると音楽が再生できる仕組み。ルーターはWiFiのON/OFFを行う。ぢゃあ、Androidの標準ホーム画面を出したい時はどうするか?右上の「ドロイド君」をタップすると、見慣れた画面に遷移できるのだ。ああ、良かった良かった。

 さて、ここまでであったら、この端末はさして怪しいとも難しいとも思えない。しかし、ちゃんとトラップは用意されている!この端末、Android Marketに対応していないのだ。これは痛い、というか面白い。そういうワケなので、次回はアプリのインストール方法について、考察してみよう。やっぱ謎ロイドはこうでなくちゃね!

Dalvik Debug Monitor画面
端末本体を「USBデバッグ」に設定し、PCとUSBケーブルでつなぐと、即認識された。前に入れたドライバ「rockusb.sys」のおかげかもしれない。
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S-MD50オリジナルのトップ画面
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
謎ロイドはこうでなくちゃ!怪しい、実に怪しい!!通常のホーム画面へ行くには、右上のドロイド君をタップする。それから、細かい所だけど、左側スピーカーの横に青い四角いボタンがある。これをタップすると、動画の再生リストがスルスルと上から降りてきて表示されるというギミックも用意されている。

通常のホーム画面
4.3インチと画面が小さいので、表示できるアイコンも限られる。この画面では、アプリが普通に入っているが、実はAndroid Marketに対応していないため、ちょっと苦労しなければならない。このオハナシはまた後日。

設定画面
アクロバットリーダーは入ったものの、フラッシュはインストールできていない。

端末情報画面
Androidのバージョンは、原道 N50よりもちょっと低く、2.2.1である。

ブラウザ表示例(横)
狭!激狭!4.3インチだからしょうがないが・・・

ブラウザ表示例(縦)
縦にすると、今度は文字が小さくなって、老眼にはキツいものがある。

ねこープロジェクトII
PC-9801エミュレータは動くものの、画面が小さいためはみ出してしまう。しかし、ちゃんと動作しているし、キーボードも外付けで動作可能だ。残念ながら、aDosBoxは動作できなかった。

アミーガエミュレータ
Android版アミーガエミュレータ、UAE4Droidも動作する。CPUパワーが貧弱なので、メガデモ再生は恐ろしく鈍い。




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