CT検査で輪切りにされた胴体。右肺下部の癌が写っている。Φ=5mm程度。

■闘病日記 其の三十一【CTの結果説明】 (2014/07/08)

 前回の診察では、手術をすぐに実施するのかどうなのかの結論が出なかった。そのため、再度CTで患部の詳細なデータを撮影することになった。今日は前回の結果説明を聞くために外来を訪問する。

 今までの検査結果から、右肺にはΦ=5mm程度の癌細胞が、隔壁にへばり付くように出来ており、左肺にはΦ=8mm程度の癌細胞が、肺の中を漂うように出来ているということが判っている。今回の詳細検査結果でも変化は無く、幸い増加してはいなかった。

 右肺の癌は隔壁に付いているため、癒着していなければ30分程度の手術で除去できるそうだ。癒着していた場合には少々やっかいで、3時間程度かかる。

 問題は左肺で、これを削除するには、左肺下部の1/3程度を切りとる必要が生じる。さらに癒着していた場合には、手術もかなり難しくなるということだ。削除時間は癒着無しで1時間、癒着していれば3時間程度とのこと。

 即ち、最悪のケースで考えた場合、両肺の癌を除去するのに6時間近くかかることになる。こりゃ、結構長丁場だなぁ。。。

 手術はお馴染みの全身麻酔で行う。硬膜外麻酔も同時に実施する。ドレナージは、チューブの太さは大腸癌手術の時と同じであるが、体外に付ける負圧容器は、大腸癌手術の時と比較すると、かなり大きくなるそうだ。その他、基本的な手順については、前回行った手術とほぼ同じと考えて良い。

 右肺の癌は、胸腔鏡を用いて削除できそうなので、肋骨はあまり邪魔にならない。ところが左肺の癌は、切除部分が大きいため、そうは行かない可能性が高い。手術の際、専用の器具を使い、肋骨の間隔を広げるのだそうだ。通常、肋骨間隔は1.5〜2cm程度なのだが、これを10cm近くまで拡大する。それでも患部の摘出が出来ない場合には、しょうがないので肋骨を1本、切断することになる。これは実際に開けてみないと判らないそうだ。

 今回の検査結果から、これ以上待ってもしょうがないので、手術を行うことに決まった。日程は7月末〜8月中旬の間を予定しているが、夏休みシーズンの方が仕事の都合も良いので、8月のお盆近辺を予定している。

 さて、そうと決まればさっそく術前検査である。

 術前検査としては、先ず肺機能全般についての測定と、負荷心電図の測定を行う。手術では片肺ずつ切り換えて呼吸するため、肺機能については詳細に調べておく必要がある。酸素吸入量が減少するので、負荷は心臓にもかかる。そのため、負荷をかけた場合の心電図も予め測定することになった。

 闘病日記第二シーズンのゴングが鳴った!!!

 ヨタ記事ライターの命運やいかに?!(またかよ・・・)



左肺にできたΦ=8mmの癌。こちらは除去するのが若干、というかタイヘンやっかいだそうである。

これは輪切り画像では無く正面から撮影したもの。左肺の癌部分が見える。

同じく左肺の癌部分。体の側面からの撮影。このように、最新のCT撮影では、前後左右、いずれの面でも輪切りにして見ることができる。改めてスゴイ装置だと思う。


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