これが、通称「マリア詐偽」で有名な、マリア・デュヴァルからの手紙の書き出し。もう、どこからどう突っ込めば良いものやら・・・ |
■絵に描いたような詐偽 (2014/05/09) 書類の整理をしていたら、懐かしいモノが出てきた。通称「マリア詐偽」と呼ばれた、マリア・デュヴァルからの手紙である。今から約6年ほど前に届いたのだが、その内容のあまりの可笑しさと手の込んだ造りに感心して、酒の肴のネタに取っておいた。 軽く検索をかけると、どうもこのオバハンは、2005年くらいから日本でも活発に行動を始めたらしい。最初は7,000円で妙なお守りのようなものを送り付けて、効かなかったら返金する、という手口を取っていたが、この返金方法が判らず、また連絡も取れないといった苦情が相次ぎ、某掲示板で一躍有名人の仲間入りを果たす。 その後、少しは反省したのか、今度は最初から金を取る方法を止め、「完全無料」でお助けします、という殊勝な心懸けになった。いやいや、完全無料の方が断然アヤシイってば! なんだか知らないけど、テレビやラジオに何百回、何千回も出ているそうで、政界の有名人やハリウッドスター、アラブの石油王にヨーロッパの王子さまが、こぞって相談に来るそうだ。結構忙しいじゃん、マリアさん。極東の島国の一個人に、こんな手の込んだ手紙を送ってるヒマなんか、無かろうに・・・ 同封の「親展質問書」に記載して返信すると、幸運の護符が無料でもらえるそうだよ。加えて、質問者の将来について述べた「少なくとも11ページ」の報告書も送ってくるのだそうだ。この「少なくとも」という表現だが、おそらく笑いのツボを押さえたかったのだろうな。気持は判る。。。 しかし、今一つ解せないのは、なぜ筆者宅にこのようなDMが届いたのか?ということだ。筆者は現実主義者のエンジニアなので、霊感商法には無縁だし、その手の関係グッズも購入したことは一度も無い。個人情報なんて、どこでどう漏れてるか、判ったモンじゃねぇな。 本コラム「プラハからの手紙【但し詐欺まがい】(2011/11/18)」でも取り上げたように、筆者は特許を国際出願しているので、特許絡みの詐偽DMは数回受け取っている。これは、身に覚えがあるコトなので、一瞬ギョっとさせる効果は有った。(でも、海外出願を含め、特許は全て特許事務所に委託しているので、個人宅にDMが来ること自体、オカシイのだが)。 世情が不安定になると詐偽が増える。剣呑、剣呑、なのであった。
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ご丁寧にも切手不要の返信用封筒まで同封されている。 なお、手紙の内容をご覧になりたい方は、下記PDFを参照のこと。 |
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