■闘病日記 其の二十三【退院】 (2013/11/28) やっと入院最終日で、退院の日を迎える。 事務処理上は午前中の退院となるので、朝食までは出る。後は、窓口で退院の手続きを行い、精算をして終了! 延々と続けてきたこの闘病日記も、今回で一段落する。まだ先はあるのだが、その時は別途記載する。取りあえず、生きて病院を出ることができた。11月19日の再入院以来、10日間隔離されていたことになる。季節もだいぶ進んでいて、気温も下がり、すっかり冬になっていた。何度も書くようだが、入院していると、季節どころか、その日の天気すら判らなくなる。 退院して一番うれしかったのは、誰にも気がねせず、耳栓も無しで熟睡できることだった。 (つづく)
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11月28日(木曜日)の朝食。初めてパンが出た。実は前々から密に期待していたのだが、なかなか出て来なくてやきもきしていたのだ。しかし、不味い。不気味なくらい不味いパンだった。期待外れもいいところ。パン食には人気が無いようだったが、理由が判ったような気がする。 ・食パン ・はちみつ ・えびとしめじのサラダ ・オレンジゼリー ・牛乳 |
【余談】 この「闘病日記」では、シュヴァルツシルド・カフェの他のコラムと同様、おちゃらけた文章で綴ってきました。癌、ステージ4といった内容では、真面目に書くと暗くなっちゃうからです。軽い雰囲気で書いておりますが、本人はこれでも結構深刻に悩んでいたりします。でもなぁ、悩んで治るものじゃないので、努めてポジティブに捉えることにしたワケであります。 本コラムでも記載しましたが、純粋に統計的な見方を取ると、私のようなケースでの5年後生存確率は、17.9%しかありません。手術後、抗がん剤治療を実施したとしても、約7%アップの25%程度に留まります。ということは、「統計的には」手術と抗がん剤治療を併用した場合でも、5年後生存確率は4人に一人ということになってしまいます。 しかし、抗がん剤治療を行わなくても、同じステージ4で10年、20年以上元気に暮らしている方も大勢いることも事実です。要は、状態は各患者により異なるので、統計的な数値は当てにならないと考えて生きる方が無難だということでしょう。同じ病で悩んでおられる方も多いと思いますが、あまり気にせず生きましょう。 人生、なるようにしかなりませんから。 (つづく)
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