手術のため再入院手続を行う。入退院受付は混雑していて、待たされた。番号札は7番。縁起が良い。 |
■闘病日記 其の十二 【再入院】 (2013/11/19) 検査入院から退院して3日後、早くも手術のため再入院する。久しぶりに自宅に帰ることができたものの、入院準備のためドタバタし、全く落ち着けなかった。この病院では、入退院手続きは午後からになっている。窓口は混雑しており、多少待たされた。 先日退院したばかりということもあり、再入院手続きは順調に進んだ。但し、今回は手術が伴うこともあり、色々な合意書に署名を求められる。署名を求められた合意書は、以下の通り。
・手術・検査に関する病状説明と承諾書 手術・検査に関する病状説明と承諾書には、今回の病状と手術の術式が記載されていた。病状は「上行結腸癌、肝転移」とある。術式の欄には、「腹腔鏡下右半結腸切除術、肝部分の切除術」と記載されていた。 麻酔は、全身麻酔と硬膜外麻酔の2つにチェックが入っている。貼付の全身麻酔説明書には、さりげなくオソロシイ内容が、A4版2ページに渡り淡々と記載されており、一読すると結構恐い。こういう資料では、最悪の事態が起こりうるという前提で書かれているので、必要以上に怖がることは無いと判っていても、ぞっとしない。。。 統計的に見ると、手術中に何らかの原因で心臓が停止するのは、1,400例に1例程度。そのうち、麻酔が原因のものは、1万例に1例だそうだ。心臓停止後、拍動が再開しても、脳に障害が発生し意識が戻らない場合も、7万例に1例程度発生する可能性が有るそうだ。願わくば、その7万例のうちの1例にならないことを祈るばかりである。 なお、輸血については、ホントウに必要な場合に限って行うとのことだった。 入院手続き後、既に準備ができているというので、すぐに病棟へと案内される。今回も前回同様、予算の都合から大部屋を希望した。前回は緊急ということもあり、整形外科病棟の空きベッドに回されたが、今回はちゃんと外科病棟のベッドが用意されていた。大部屋の定員は8名で、私が入ると部屋は満杯となった。用意された大部屋はナースセンターのすぐ隣で、ベッドは入り口側。トイレにも近く、何かと便利な位置であった。 前回は、献血かと思えるほどの量の採血やら、各種身体検査がてんこ盛りで行われたが、今回は身長・体重のみだったので、気が抜ける。一段落する間もなく、すぐにナースが鼻の粘膜検査を行いにやってきた。これは、手術後に鼻から胃管を入れる際、アレルギー反応が出るかどうかを予めチェックしておくためだそうだ。この「胃管」がクセもので、後々散々苦しい思いをすることになる。ここでおやじギャグを一つ。 胃管はいかん! 続いて、ナースより「入院診療計画書」が渡される。これは、プロジェクトにおける実施線表のようなもので、手術前後の処置や治療の予定が、退院日まで書かれたシートだ。この手の手術は、日程と手順がほとんど決まっているようで、渡された入院診療計画書は、見事なほどのテンプレート資料であった。計画書では、手術は11月21日の午前開始、退院予定日は11月28日、術後1週間で退院という内容になっていた。 今日は夕食が出た。これが手術前の最後の食事となる。メニューは、低残渣3分と呼ばれるもので、固形物は無い。お腹いっぱいにはほど遠いが、まあ何も喰わないよりはマシである。就寝前、さっそく人間版パイプクリーナー、要するに下剤であるところの「マグコロール」の錠剤が2つ、処方される。これから手術まで、胃腸を完全にスッカラカンにして、洗浄しなくてはならない・・・ ヽ(`Д´) ノ (つづく)
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手術入院で用意された大部屋のベッド。大部屋の端だったので、他の位置よりも若干広かった。 |
さっそく通信環境をセットする。2度目なので慣れたモノである。 |
11月19日(火曜日)の夕食。手術前最後の食事である。これから胃腸を干さなければならないので、固形物はナシ。久しぶりの低残渣食だ。 ・3分粥(200g) ・実なし清汁 ・じゃがいもの煮物、ピューレ ・冬瓜の含め煮、ピューレ ・グレープジュース ・ヨーグルト ・食塩 |
早くも明日の検査の告知。採血にわざわざ「クロス血」と表記されているのは、おそらく「クロスマッチ用検体」を意味するものと思われる。今回は手術なので、輸血の可能性もある。クロスマッチ・テストは、患者の採血献体(クロス血)と輸血用として用意された血液製剤とを用いて行う交差試験で、これにより異なる型の血液が輸血されるのを防止することができる。 |
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