JR神田万世橋ビルから見た、マーチエキュート神田万世橋の入り口。高架下の入り口が、1935階段。

■マーチエキュート神田万世橋(2013/09/27)

 9/14、JR中央線にあった万世橋駅跡に、複合商業施設「マーチエキュート神田万世橋」がオープンした。旧万世橋駅にあった二つの階段(1912階段と1935階段)の一般公開も実現し、駅ホームは展望デッキとして整備される。以前より見学したいと思っていたのだが、今日ヒマが出来たので、さっそく行ってくる。

 本WEBサイト「廃墟系」の交通博物館跡でも取り上げたが、2006年05月14日に、旧万世橋にあった交通博物館が閉館する。その後、解体作業を経て、現在はJR万世橋ビルが建っている。一方、JR中央線の高架下は、マーチエキュート万世橋」という名称の複合商業施設となり、以前未公開だった旧万世橋駅の階段やホームが、歴史的建造物として保存・公開された。

 商業施設は、今風の小洒落た店が多く、余り興味は湧かないが、旧万世橋駅にあった二つの階段と、ホームからの眺めは一見の価値がある。二つの階段のうち、1912階段は、明治45年(1912年)、駅開業時に造られて、交通博物館へ直結していたもの。今回の整備により、初めての公開となった。一方、1935階段は、昭和10年(1935年)に新設されたもので、以前一度一般公開されている。

 二つの階段と旧万世橋のホームの他にも、神田川沿いに設けられたデッキがあり、こちらも自由に散策できる。高架下の赤煉瓦も、当時の面影をなるべく残した形で保存されており、好感が持てる。但し、神田川はちょっと臭うけどね。。。

 秋葉原は、メイドとフィギアと同人誌の街に堕ちてしまったが、付近にこうしたスポットが出来たことは、嬉しい限りだ。


交通博物館があった場所は、JR神田万世橋ビルになっていた。かつての面影は全く無い。

2006年08月02日、上の写真と全く同じアングルで撮影したもの。閉館した交通博物館が建っていた。

1935階段の入り口。鉄道博物館(交通博物館)の新設に伴い、昭和10年(1935年)に新設されたもので、2006年に限定公開されている。

1935階段の壁面。白いタイルが丁寧に貼られている。

階段壁面に展示されている、当時のポスターのレプリカ。「重要輸送強化運動」という手書きポスターの一部が残されていたとのこと。
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保存されていた当時の1935階段の様子を写したもの。上記ポスター展示の隅に掲載されている。

1935階段の入り口部分。

1935階段のホームへの通路部分。

こちらは、1912階段の入り口部分。

1912階段内部の壁面ライトアップ。

1912階段の案内表示。

1912階段の解説パネル。

1912階段内部の造作。凝った造りである。

欠け落ちた階段ステップ部分。

壁面に今も残る何かの跡。

1912階段の入り口部分。

1912階段のホームへと続く部分。ホーム部分は展望デッキとカフェになっている。

目立たないが、階段部分の造作も凝っている。

展望デッキに展示されている、旧万世橋駅のプラットフォーム上屋基礎。レールを転用して作られている。

1935階段の入り口部分。奧に見えるビルが、有名な「肉の万世」。

地中に「万世橋駅舎レンガ基礎」が保存されている。このガラスの内側に、当時の基礎がある。

保存されている万世橋駅舎レンガ基礎。上記写真を覗いて見たところ。

高架下のレンガの装飾も、そのまま保存されている。

マーチエキュート神田万世橋内部にあるレストラン。

万世橋のガート近くに残されている装飾。

こちらも、万世橋ガード近くに残されている装飾。

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整備前の高架下。2011年10月10日撮影。



旧万世橋駅のホーム上に設けられた展望デッキからの眺め (動画)



1912階段を下る (動画)



神田川沿いに設けられたデッキからの眺め (動画)



1935階段を登る (動画)



万世橋からマーチエキュート神田万世橋を望む (動画)


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