■enchantMOON 其の三(2013/08/08)

 世の中には知らない方が良いというコトも有る。

 enchantMOONの筐体をしげしげと見ていて、一点気になる所が有った。

 WiFi機器なのに技適マークが無い!

 技適を取得するには、金もかかるし時間もかかる。アキバで販売されているアヤシい激安中華パッドは、ほぼ例外無く技適なんか取得していない。しかし、enchantMOONは、れっきとした日本製の端末であり商品だ。技適の取得は必須である。不思議に思いWEBを調査してみたところ、驚愕の方法で端末本体としての技適申請を回避していたことが判った。

 基板にUSBドングルを搭載している

 のだそうだ!この発想は無かったわ・・・

 実際に分解した好き者がおられ、写真まで公開しているが、確かに基板上に無理くりUSBレセプタクルを取り付け、そこにおそらくは市販の物と思しきUSBドングルが搭載されている。但し、掲載写真では、ドングルのメーカー名までは判らない(巷のウワサでは、Planex社製のものと聞く)。因みに、分解写真は「enchantMOON 基板 分解」のキーワードで検索すると出てきたりする。この方法であれば、ドングル製造メーカーが技適を取っているため、新たに申請する費用と手間が省けるのではあるが、それにしてもなんだかスゴいハナシだなぁ。。。中小企業で試作機を作る際に使うようなワザだね。。。

 もっとも、筆者はenchantMOONを直接分解し、自分の目で確認したわけでは無いので、この情報は間違っている可能性も有る。しかし、その後さらに情報収集を行なった結果、どうやらほぼ間違い無いと言えそうだ。ここまで、筆者はenchantMOONを生暖かく見守ってきたが、このような造作を行うメーカーだとしたら、残念ながらこの端末の先行きは限りなく暗いように感じる。

 この情報を知ったからというわけでは無いのだが、当初からenchantMOONのWiFiは、他製品と比較して、感度が若干落ちるような気がしていたのだ。WEB上の情報では、金属製筐体の中にUSBドングルが入っている構造となっているため、感度が落ちているという意見もある。さらに、ツワモノなんかは、WiFiの感度を上げるために、内部のUSBレセプタクルを筐体外側まで引きだして使用する、などといった強引な方法を採っているそうだ。。。

 この端末、結構やってくれるねぇ。。。将来的にレア物になること間違い無いよ!

 因みに、分解リポートを読むと、基板上に用途不明の部品未実装ランド部があったり、尺の合わないフレキ基板が無理な形で押し込められていたりと、それはそれはアヴァンギャルドな作りになっているそうな・・・

 「端末の、正体みたり前世魔人、外道照身霊波光線!」

 合掌!

 (-人-)


こ、こういうのがそのまんま入っているってコトでつか?マジでつか?

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