部品交換を行ったリキッドタンク

■サニーのエアコン修理 (2012/08/31)

 車検の時に指摘されたサニーのエアコンの不調であるが、部品の調達に1ケ月ほどかかった。もうそろそろ夏も終盤というこの時期に漸く完了したので、取りに行く。今回の不調の原因は、リキッドタンクの劣化だった。コンプレッサー、コンデンサー、エバポレーター、エキスパンション・バルブ、冷媒は全て正常だった。

 リキッドタンクの中には乾燥剤が入っているのだが、経年劣化で乾燥剤としての機能を失い、さらに漏れが生じてフィルターが目詰まりを起こしていたというのが、今回の原因だった。幸い、悪い箇所はリキッドタンクだけなので、交換して冷媒を詰め直せば直ぐに治る。しかし、このリキッドタンクの在庫を探してくるのがタイヘンで、時間がかかってしまったというワケ。

 交換したリキッドタンクを見ると、メーカー名や製造番号が全く付いていない。ここからは憶測になる。大手自動車メーカーでは、古いクルマの補修部品をワン・オフとまではいかないが需要が発生した場合に作ってしまう、という話しを聞いたことがある。部品調達に1ケ月以上も要したことから、これはあながちあり得ない事ではないなと感じる。だとしたら、ニッサン恐るべし!

 とにかく、今回の修理でエアコンは完全復活を果たし、寒いくらいのエアーがゴンゴン出るようになった。まだまだ残暑が続くことを考えると、ありがたや、ありがたや、なのである。

修理伝票のスキャン画像。リキッドタンクと、それに付随する細かい部品を交換している。冷媒はもちろん、R12フロンガスである。1986年製造の時は、地球温暖化云々かんぬんなんてハナシは無かった。

今回修理した部分を、手元にある1991年発行の「NISSAN サニー 主要整備部品カタログ」で探してみよう!

P293 上段の図に有ったあった。赤い四角で囲んだ部分である。部品番号は「27640」であることが判る。
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P293の部分のアップ。

部品番号「27640」タンク・アッセンブリー、リキッドの詳細部品項目一覧。赤枠で囲んだ「92131-50A01」が、リキッドタンクに相当する。しかし、こんな事まで調べてるオレって、ヒマだねぇ・・・
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