実機テストに用いた原道 N50
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■Eclipse #2(2011/11/05)

 Androidのプログラム開発環境調査として、前回では、Eclipseでプログラムの基本中の基本である「Hello World」を作成し、エミュレータで起動してみた。今回は実機での動作チェックについてである。いくらエミュレータ上で動作しても、実機で確認できなければ元も子もない。

 実機として登場願うのは、もうすっかりお馴染みとなってしまった、謎ロイド、もとい中華パッド、「原道 N50」である。たったの13,500円!で購入したこの端末、もうじゃぶりつくすだけしゃぶりつくした感がある。改めて言おう!現時点で最大のコストパフォーマンスが得られる製品だということを!ブランド厨ぢゃなければ、これで十分ですよ判ってくださいよ・・・

 実機テストを行う際には、お約束で実機である「原道 N50」側で「USBデバッグ」モードに設定しておく。次にUSBケーブルを接続して、PCから「Androiid Phone」→「Android Composite ADB Interface」として認識されるよう予め準備しておく。ここまでの経緯については、既に述べた通りだ。

 次にEclipseを起動させる。ワークスペースには前回の開発環境が残っているので、実機で動作確認をさせたいプロジェクト名を選択する。メニューバーより「実行」→「実行構成」を選択すると、新たなウインドウが開く。このウインドウでは、「Android」タブの画面で、選択したプロジェクト名が確認できる。今回は「Text」というプロジェクトを実機動作させるので、プロジェクト欄には「Text」と表示されるように設定する。

 このウインドウで、次に「ターゲット」タブに切り替える。今までのエミュレータでの実行では、ターゲットが「自動」に設定されており、AVDのいずれかのチェックボックスにチェックが入っているハズだ。これを「手操作」に切り替える。これで準備完了。画面下部にある「実行」ボタンをクリックする。

 実機が正常にPCと接続されていれば、次に出てくる「Android Device Chooser」ウインドウで実機のシリアル番号が表示される。複数の実機が表示される場合には、実機テストを行いたい端末シリアルを選択しておいた上で、「OK」ボタンをクリックする。

 後はEclipseのコンソール画面をボーっと見ていれば良い。実機へ今回テストするパッケージ、「com.funkygoods.text.apk」が転送・インストールされ「成功!」のステータスが表示されるのを待つだけだ。実機のN50の画面には、「Text」プロジェクトで作成した文字列が表示される。ハイ、おしまい。。。

 なお、実機をつないだ状態のテスト中で「ddms.bat」を起動させ、「Dalvic Debug Monitor」の表示を見てみると、実機のAndroid端末配下に、動作中パッケージである「com.funkygoods.text」が表示されているのが判る。

 実機動作テストでは、実際に端末へパッケージのインストールを行うため、PCとのUSB接続を外しても当然プログラム本体は実機に残る。今回はアイコンリソースを編集していないので、実機画面上にはAndroid SDKで予め用意されているデフォルトのアイコンが表示され、タップすれば文字列が出現する。要するに、フツーのAPKと全く同じように取り扱えるようになる。以下、一連の流れをビジュアルに示しておく。

実機「原道 N50」上での設定
PCとUSBで接続する前に、「USBデバッグ」にチェックを入れておく。その後USBケーブルでPCと接続する。
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PCとの接続を確認
デバイスマネージャで「Androiid Phone」→「Android Composite ADB Interface」として認識されているかどうかを、念のため確認しておく。ここで確認されていなければ、後何をやっても無駄。

Eclipse上での実行設定 #1
Android端末をPCに認識させた後でEclipseを起動させ、実行させたいプロジェクトを選択する。メニューバーより「実行」→「実行構成」を選択すると、「構成の作成、管理、および実行」のウインドウが開く。最初に「Android」のタブが表示されるので、実行させたいプロジェクトを指定する。今回は、前回作成した「Text」というプロジェクトを指定した。
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Eclipse上での実行設定 #2
次に、「ターゲット」タブを選択する。今まで「自動」になっていたラジオボタンを、「手操作」に切り替える。これで実機デバッグモードになる。エミュレータデバッグに戻すには、再び「自動」にチェックを戻せば良い。設定が終わったら、下部にある「実行」ボタンをクリックする。
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実行端末の選択
Android Device Chooser画面が開くので、実機のシリアル番号を選択する。PCに複数の端末を接続している場合には、ここでどのAndroid端末で実行させるかを設定する。しかし、原道 N50はやっぱ謎ロイドだわ!このシリアル番号、何なんでつか?もう、シリアルとか言うレベルじゃないし・・・こりゃ、脱力系だね。人生舐めきっているんとちゃうか?原道!!
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Eclipse上でのコンソール画面の確認
Eclipseのコンソール画面を見ると、一連の処理の後、「成功!」という表示が出る。既にエミュレータでデバッグが完了していれば、出ないとオカシイ。これで、実機側にパッケージがインストールされ、実行されたことになる。
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ddms.batによる実行状況の確認
Eclipseによる実機デバッグが完了したら、ついてに「ddms.bat」を起動させて、Dalvik Debug Monitorでどのように見えているかを調べておこう。今回は「com.funkygoods.text」というパッケージを動作させてみたので、動作パッケージ一覧にもちゃんと表示されている。ここでも原道 N50のシリアルが確認できるが、相変わらず何も考えていない番号で思いっきり脱力する。。。
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原道 N50での表示画面
実機である原道 N50では、「com.funkygoods.text.apk」がインストールされ、実行されている。「Text」プロジェクトで設定した文字列が表示されていることを確認する。
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原道 N50のアイコン表示
今回はアイコンリソースまで編集していないので、開発環境側で適当なデフォルトアイコンが付与される。下から2列目にある「Text」というアイコンがそれ。後は当然オフラインにしても、このアイコンをタップすれば、文字列表示が実行される。
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