EKEN M002のパッケージ内容。本コラム7/20号「謎ロイド#5 M001」でご紹介した、中国シンセンに拠点を置くメーカー「EKEN」社製の製品である。2010年7月20日現在、同社のMID(Multimedia Internet Device)製品にはM001〜M005までが掲載されているが、M004とM005はまだ日本に上陸していない模様だ。
・・・って、ここまでの文章は前回の使い回しという、言語道断の手抜き工事である。。。
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■謎ロイド#6 EKEN M002(2010/07/24)

 「第一世代謎ロイド」と筆者が勝手に命名した一連のシリーズの、今回はおそらく最終回になる。それでは一体、「第一世代謎ロイド」の定義とは何か?それはOSにAndroid 1.Xを搭載した謎のスレートマシン全般と定義する。既にAndroid 2.X搭載機種の噂も流れているし、そのうちクロームOS搭載のマシンも出てくるだろう。とりあえず2010年7月末の時点で、第一世代謎ロイドの役者は出揃った模様だ。

 EKEN M002は既出M001の外観をよりスマートにデザインしたタイプと言える。先ずボタンが1個に集約されており、画面のアスペクト比の違いを別にすれば、正面はiPadのデザインにより一層近づいている。最もM002では、充電中はHOMEボタンが怪しい紫色に光る等、多少のギミックが用意されているが・・・

 搭載されているAndroid OSのファームウエアバージョンは1.6、カーネルバージョンは2.6.29-00236、ビルド番号は1.7.2である。IMEとしては普通のsimejiが使えるし、画面キャプチャも「目玉アイコン」一発でOKだ。既出M001との決定的な違いは外部メモリの仕様で、M002では謎ロイド端末として一般的なmicro SDHCスロットが搭載されている。スピーカーは裏面にあるが、M001と位置が異なる。裏面素材は安っちい白プラスチック製で、これはいただけないなぁ。。。

 CPUは例によってVIAのVM8505を533MHzで回す。スペック自体はM001とほぼ同等で、実際メンドウ臭いのか、メーカーのHPに掲載されているM002のSpecのリンク先には、M001と同じ内容のファイルが安価されていたりして、地味に「やるなぁー」って思っちゃったりする。だから特に面白味も無いね。。。

 箱は立派だ。黒を基調としたシックなもので、マニュアルもM001の瓦版みたいなヤツと比較すると、比べものにならないくらい良く出来ている。M001のそこそこの成功を受け、さらに洗練させたモデルとして直ぐに出したんだろうねぇ。なお、本機には裏面に「EKEN」のロゴが明記されている。

項 目
内 容
OS Android Ver. 1.6
カーネルバージョン Ver. 2.6.29-00236
ビルドバージョン Ver. 1.7.2
CPU VIA VM8505(533MHz)
システムメモリ 128MB DDR2
内蔵メモリ 2GB Nand Flash
液晶サイズ 7インチ TFT タッチパネル
解像度 800 dot × 480 dot
カメラ 無し
有線LAN 無し
無線LAN WiFi 802.11b/g対応
バッテリー 充電式:使用時間 2〜3時間程度(1,600mAh)
本体サイズ 約 207 x 119 x 13 mm
重量 350g
付属品 本体・ACアダプタ・ドックケーブル
メモリカードI/F micro SDHCカード×1(1GB〜32GB)
ボタン・スイッチ HOMEボタンのみ
マイク 内蔵
スピーカー 内蔵(モノラル:出力端子付き)
バイブモード 無し
USBコネクタ 無し
ACアダプタ仕様 IN:AC100 〜 240V、OUT:DC9V、1,500mA


M002のパッケージ表面。黒を基調としたシックなデザインで、素材も良い。謎ロイドとしては出色の出来だと思うがな。
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M002のパッケージ裏面。
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M002本体。画面周囲のギラギラと反射した膜が、タッチセンサ。これが無ければ良い線いけるんだけどなぁ。

M002の裏面。M001と異なり安っぽい。但し「EKEN」のロゴが明記される。進歩している!左側にある縦の筋は、スピーカー部分。スピーカーの位置はM001と全く異なる。
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M002のI/F部分。よくやく端子機能を示すマークが印刷されるようになって、大変使いやすい。ってか、これが本来の姿なんだけどね。
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M002のI/F部分を真横から見る。
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micro SDHCスロット。
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 本体の起動は、他のAndroid Ver 1.6を搭載した謎ロイドと同じなので、特に目新しい所は無い。日本語IMEの導入もsimejiで一発だ。バッテリであるが、ハイバネーションモード(短時間で再起動可能状態)で放置しておくと5時間持つか持たないか、といった感じだが、完全に電源をOFFにして放置しておいたところ、3週間経過しても残量80%を確保していた。なお、使用中は筐体底面に熱が発生するが、これも仕様のウチであるのでしょうがない。。。っと、ここまでの文章もM001の使い回し。今回は楽でいいや!

 案の定、YouTubeアイコンは用意されているのだが、再生することができない。理由はM001の場合と同様、プラグインが無いためだ。せっかく型番のバージョンを上げたんだから、この辺はちゃんと直しておいて欲しいと激しく思う。

というワケで、第一世代謎ロイドシリーズはこれにて一旦終了。考えてみると、最初にその存在が噂された4月から、まだ3ケ月くらいしか経過していなかったりする。本コラムでも7月で一応紹介すべき機種は紹介しきっちゃったし・・・今後の「意外な」展開に期待しよう!

M002のメイン画面。他のAndroid Ver 1.6とほぼ同様の面構え。
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M002のコントロールパネル画面。これも他のAndroid Ver 1.6とほぼ同様の構成。
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M002の端末情報画面。OSのバージョンは1.6、ビルドは1.7.2である。
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例によってGoogle Mapも大丈夫。
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たまには違う画面もキャプチャしておこう。これはパッケージマネージャの画面。
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取扱説明書は、英語と中国語の二カ国語対応のものが付属する。M001の場合と同様、表ページから見ていくと中文、裏ページから見てゆくと英語といった構成だ。決定的に異なるのはマニュアルの品質。紙質は良いし印刷もキレイだ!

取扱説明書の内部(中文版)。

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