毎年恒例行事と化したLettsの手帳購入。今回も無事2010年版をゲットできた。但し昨年と比べて、入手に少々手間取った。。。


■手帳と日記 (2009/11/05)

 本コラム「2005年11月16日号」でも取り上げたが、筆者はかれこれ25年の長きに渡り、英国はロンドンLetts社製造の手帳を使用している。特に1990年からは、型番「32SUJ」のブラックを指定銘柄とし、毎年欠かさず購入してきた。これだけ長く使うと、もはやこの手帳は筆者の手足の一部と化してしまっている。毎年、購入するのは11月の第一週と決めている。丁度各書店で入荷が開始される時期でもあり、また人気型番が売り切れになる前だからだ。

 筆者は毎年、神田神保町の書店で、この手帳を購入してきた。残念ながらLettsの手帳は日本のネット通販で購入することは極めて困難である。この手帳を置いている書店も、大手に限られている。今年も楽勝で入手できると思ったのだが、ナント!まだ入荷しておらず、入荷するかどうかも未定!!!と言うではないか!!!

 これはタイヘンである。手足の一部が欠けてしまうのである。来年一年、どうやって暮らして行けば良いというのだ!あせった筆者は即!東京駅丸の内北口改札付近にある書店「丸善 丸の内本店」へと出向いた。幸い、ここでは早くも手帳フェアを開催しており、Letts専用のコーナーも設けられていた。これで一安心、、、と思ったのもつかの間、いつも使用する型番「32SUJ」が見当たらない!色違いのブラウンならば、それこそ売るほどあるのだが(あ、実際売ってるんだから、こういう表現は適切ではないな・・・)、デフォルトの黒が無いのである!おーまいが!

 筆者は必死になって、このLettsの手帳コーナーを探しまくった。Lettsの手帳といっても、かなり種類が多い。棚の隅から隅まで、ひょっとしたら他の型番のところに紛れ込んでいないかどうか、必死の形相で探しまくった。その鬼気迫る姿は、おそらく店内の客に異様に写ったであろう。それほど必死だったのだ。幸い、全く違う型番を置いてある棚に、一冊だけ黒の32SUJが紛れ込んでいるのを見つけることができた。日頃の行いが良いと、こういう所でラッキーな思いをするという見本じゃよ!ありがたや、ありがたや。。。

所で、話しは全く変わるのだが、この「丸善丸の内本店」が入っている「丸の内オアゾショップ」なる所に初めて入った。恥ずかしながら、都内に住んでいるにもかかわらず、再開発された丸の内は全く行ったことが無かったのだ。すごいビルである。カンドーもんである。すっかりお上りさん状態である。しかも!ビルの2階には、JAXA、宇宙航空研究開発機構の情報センターである「JAXA i」が入っているではないか!!!手帳購入の労苦で、思わぬ場所を発見し、なんだか得した気分である。

 ヽ(´ー`)ノ

Letts 32SUJの内部構成。見開き一週間タイプの縦長手帳である。スーツの胸ポケットにスンナリと収まる大きさと厚さが魅力。日本向けに、日本休日表示用シールが付属する。お値段は高いよ!税込2,520円もする。
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Letts 32SUJの裏に刻印された品番。この「MADE IN GREAT BRITAIN」と「Letts OF London」の文字が泣かせるんだよなぁ〜〜〜。

保存しているLettsの手帳を全て並べてみた。前回より5冊増えている。小型の手帳は、1990年以前に使用していたもの。
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前回同様、1990年から2010年までの手帳「32SUJ」を積み上げてみた。人生20年分の厚さである。感慨無量。宣戦布告、背水の陣、不沈空母、名誉挽回、頑固一徹、肝臓障害、五月三日、無用長物(意味ナシ!であるが、このギャグが判った方は、かなりのヲタクと拝察する。)
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「丸の内オアゾショップ」の二階に、JAXA、宇宙航空研究開発機構の情報センターである「JAXA i」を発見、さっそく見学してきた。これはその時の記念スタンプである!まるで子供だね。。。
ヽ(´ー`)ノ

 さて、話しは変わるが、筆者は日記を付けている。いつからかと言うと、1969年(昭和44年)3月9日(日曜日)からである。冗談を言っているワケでは無い。マジである。但し、当然のことながら、一日も欠かさず付けていたワケでは無い。ちょうど櫛の歯が欠けたような感じで、高校生くらいまでは比較的連続して記録していたのであるが、それ以降、特に社会人になってモーレツな残業で毎日死ぬほど忙しかった十数年間は、欠落している。まあ、それはしょうがないであろう。あの頃は若く仕事も超キツかった。日記など付ける余裕は無かったのである。(但し手帳は残っている。)

 ところが、2002年5月12日(日曜日)より、突然日記を再開した。以降、現在に至るまで、一日として欠かしたことは無い。即ち、7年と6ケ月間、継続中なのである。こんなことは、今までに無かった。オレって結構生真面目なんだなぁ、と改めて思う。

 で、2002年より使用している日記帳というのが、これまた手帳と同様、決まっている。こちらはLettsのようなブランド品とはほど遠く、無印良品のA6サイズ・ダブルリング・ノート・ドット方眼90枚白色で、税込315円の商品だ。実はこれ、正確に言うと日記帳というものでは無く、業務日誌に近い。もちろん、日記としての機能も果たしているが、打合せや仕事の内容のメモなども、同じノートに記載している。だから、記事録でもあり、備忘録でもあり、日記でもあるのだ。

 もちろん、PDAを専門とし、かつてはパームトップパソコンの本まで出版している筆者であるからして、電子的なデータ保存を否定するワケでは無い。ただ、以下の二つの理由で、敢えて手書きの日記を取っている。第一に、ボケ防止。これだけPCが普及すると、ペンを持って字を書く、という作業が苦痛になってくる。そして、パソコンの辞書に頼るが故に、漢字を忘れる。50を越えると脳がだんだん溶けてくるので、これ以上ボケてしまってはタイヘンである。よって、積極的に手を動かすことで、ボケの進行を遅らせているのだが、果たして効果が出ているのかどうかは、神の味噌汁、である。

 第二に、議事録や仕事上のメモを取るためには、手書きが一番良い。たしかに、ノートパソコンでパチパチ打ち込んだ方が、テキストのみの記録であれば早いし正確だ。しかし、図とか、相関とか、そういった非テキストなものを記録するのに、一々パワーポイント立ち上げるんでつか?と問いたい。最近は電子白板が主流なので、図は簡単にコピーできるが、そんままでは紛失の危険性があるため、電子化してPCに入れなくてはならない。当然、手間がかかる。その点、手で記録していれば、その場で図を写せば良いだけだ。記録が連続しているので、紛失の恐れもない。特に筆者は会議中や打合せで、状態遷移図やフロー図、人物や会社の相関図、表等をその場で書いておく習慣があるので、やはり手書きメモが一番なのである。

 最大の難点は、電子化されて無いが故に、文字列検索といったシャレたことができないところであろう。こればかりはしょうがない。で、筆者はLettsの手帳をディレクトリとして使用し、詳細内容をこの日記帳に記す、という二重の使い方をしているのだ。ある時のことを調査したい際には、先ずLettsの手帳をパラパラとめくり、日付を確定した後で、詳細をその時記録した日記帳で確認する、というワケである。例えるならば、HDDにおけるFATのようなモンか?これは慣れるとなかなか便利なものだよ。

 筆者の個人的な見解。
 「何でもかんでも電子化すれば良いってモンじゃないよ。」

2002年より付けている筆者の「日記帳」。最初の二冊のみ、少し型式が異なるが、後はすべて同じノートを使用している。A6版は小型なのでかさばらないし、何よりも軽いのが良い。
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日記帳として使用している「無印良品:6サイズ・ダブルリング・ノート・ドット方眼90枚白色」。ポケット付きのものと、そうでないものがある。無論、ポケット付きの方が、何かと便利だ。

2002年から一日も欠かさず付けている日記帳を積み上げてみますた。
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