Windows95 OSR2.5(バージョン4.0c)のCD-ROM。右下に「With USB Support」の文字が見える。OSR (OEM Service Release)とは、ハードウェアとのセット販売を条件としたOEM専用版で、3つのマイナーバージョンが存在した。これはその最終版。 |
■退廃的互換機趣味(其之二十六) (2009/09/20) 【Windows95 OSR2.5 + USB】 Windows95は、OSR (OEM Service Release)2.1からUSBデバイスがサポートされた。しかし、結局のところWindows95でのUSBは使い物にはならず、安定した動作が実現したのはWindows98 SEからであった。それ以前に、当時USB機器はほとんど発売されておらず、ハブくらいしか見当たらなかったものだ。そういえば、USB切り替え器なんてのも、初期から登場していたが、切り替える対象が無いのに、なにするんだべ、と思っていた記憶がある。
OSR 2.1がリリースされたのが1996年末、OSR 2.5は1997年であるから、Windows98の直前の頃であった。OSRなので単品で販売されることは無く、ハードウエアとのセット販売で添付されていたものである。今回はWindows95 OSR 2.5のUSBが、果たしてどれくらい使い物にならないかを実証実験してみることにした。しかし、相変わらずヒマな企画だねぇ、、、 |
実験に使用したUSBホストアダプタ。なるべく初期の製品を使用しなくてはならないので、探すのに苦労した。倉庫の奥底に眠っていたものを発掘してきた物である。制御チップにOPTiの82C861、FireLinkを使用した製品。製造は2000年02週。ホントウはもうちっと古いものを使いたかった・・・ 高解像度でご覧になりたい方はこちら。 |
USBカードを挿してそのまま起動させて見る。デバイスマネージャでは、認識はするものの、「?」マークが出てしまう。 |
デバイスのプロパティで情報を見る。当然のことながらドライバがインストールされていないので、機能していない。 |
デバイスのプロパティでのドライバ表示画面。まっさら・・・ |
デバイスのプロパティでのリソース画面。PCIなのでリソースの競合は無い。 |
先ずはカードを挿してそのままWindows95 OSR 2.5を起動してみる。PCIなので認識はするものの、「?」マークが出て機能していない。デバイスのプロパティを見ても、ドライバがインストールされていないため、何の情報も得られない。かろうじてPCIのUSBデバイスであるということが判明する程度である。 さてそこで、Windows95 OSR2.5のCD-ROMに入っている「USB Supplement on the Windows 95 OEM Service Release 2.1 and 2.5」なるものを導入することにする。これは、CD-ROM中の「\other\updates\usb」なるフォルダ中に、密かに格納されているハズだ。フォルダの中身を覗いて見ると、「usbsupp.exe」と「Usbupd2.exe」という2個のファイルがある。これをそれぞれ順番にインスコしてやれば良い。 インスコが終わったら、一旦再起動させよう。デバイスマネージャで、USBカードのドライバのインストールを実行する。このボードには残念ながらWindows95 OSR2.5用のドライバが付いていなかったので、「自動的にドライバを捜して入れる」モードで実行させる。すると、「openhci.sys」なるファイルが見当たらないヨン!というメッセージが出るので、「\Windows\system\」フォルダを指定して導入する。 ここまでの処理で、OSは一応「ユニバーサルシリアルバスコントローラ」の「スタンダード OpenHCD USB ホストコントローラ」を認識するまでに至る。しかし、残念ながらここまで。本来であれば、このカードのドライバディスクで、ドライバをインストールする必要があるのだが、現状残っていないため「!」マークのまま終了となった。ドライバはネット上に落ちているものを2〜3種類使用してみたが、いずれもうまく入らず。これにてゲームオーバー。
という具合で、やっぱりWindows95でUSBを使うのには難有りだなぁ、というのが結論ですた。ちゃんちゃん! |
「USB Supplement on the Windows 95 OEM Service Release 2.1 and 2.5」なるものを導入する。これはCD-ROM中の「\other\updates\usb」フォルダに隠されている。別に隠しているワケでは無いのだろうが、普通こんな所に入れても判らねぇよ!!! |
「USB Supplement」を導入した後、再起動をかけてデバイスマネージャのUSBカードのドライバを更新する。この際、「openhci.sys」が無ぇよ!って文句言ってくるので、検索したら「\Windows\system\」にあったので、その場所を指定する。 |
最終的に到達したデバイスマネージャでの表示。「!」マークは、ボード専用のドライバソフトが無いと消えない。既にドライバFDは紛失しているし、ネット上に落ちている同等と思われるものを2〜3種類試してみても入らなかったので、ここでエンドとなる。 |
デバイスのプロパティでの情報画面。スタンダード OpenHCD USB ホストコントローラまでは認識したのであるが、全てのドライバがインスコされていない旨を示している。 |
デバイスのプロパティでのドライバ画面。やっぱりドライバ不足である。 |
デバイスのプロパティでのリソース画面。競合は無い。 |
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