筆者が所有するISAバスNICの中では最古のもの。最もこれ以前の製品としてXTバスのNICもあるにはあるが、10BASE-2の同軸しか使用できないので、今回は掲載していない。この「pic」というメーカーのNICは、10BASE-2と10BASE-Tの両方が使用可能である。製造は1993年末頃。このNICは、当時初めてNE-2000互換で1万円を切る価格を実現した製品として話題になった(当時はNICは2〜3万円くらいするのがフツーだった)。良く見ると、ISAのエッジが金メッキしていなかったりと、コスト削減の痕跡が見受けられる。台湾製造。
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■退廃的互換機趣味(其之十三) (2009/04/25)
 【NIC総動員!】

 退廃的互換機趣味を掲載するのは久しぶりだ。決してサボッってたワケじゃ無いんだが、ようやく難関らしいものがボチボチ出てきで、タイヘンだったのである。前述した通り、本企画はWindows95を終点とし、時代を遡ぼろうという計画だ。次にインスコするのは、WindowsNT Ver3.51あたりが妥当であろうと思い、さっそく導入したのは良いのだが、なぜかネットワークカードがことごとく認識されない!

 マザーボードの相性問題であれば、NICを変えれば動作するハズなのだが、これが全く変わらない。どのカードを挿そうが、最新のドライバに更新しようが、繋がらないのである。これは困った!ようやくDOS/V黎明期の艱難辛苦を味わう時が来たのである!フォッフォッフォッフォッフォ!この企画のヘンタイ的な所は、こういった不具合が出てくると本領を発揮するところにある。

 さっそく筆者倉庫である王家の谷に出向き、1994年以前製造のNECを洗いざらい出してきた。しかし、ダメだ。全滅である。これはおかしい。何か変だ。散々調査した結果、原因は実に基本的なところにあったのである。このお話しは次回ということで、今回は掘り出してきたNICをご紹介するに止めよう。

CeLAN製ISAバス用NIC、E2000C。この製品も10BASE-2と10BASE-Tの両方が使用できるようになっている。1996年初頭の製品。ネットワークチップには、蟹さんマークの「RTL8019」を使用している。この製品は、株式会社エーアイブレインというところが日本語マニュアル添付で発売していたものだ。ジャンパによる設定も専用ソフトによる設定も、どちらも可能であった。
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1998年製造のプラネックス社製NIC、ENW-2401P-T。さすがにここまで新しくなると、10BASE-2のI/Fコネクタは姿を消す。ISAバスNICでは後期に属する。ドライバ類はHPからダウンロードできるので、結構使い潰しが効く製品でもある。メインチップにはシールが貼付されているが、おそらく蟹さんマークの石だろう。
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この時代の定番でもあったcorega社製EtherII ISA-T。1998年の製造。メインチップは蟹さんマークのRTL8019ASである。
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これ以降はPCIバスのNICとなる。先ずはDEC社製21140の石を使用したNIC。21140は、WindowsNT Ver3.51が標準でドライバを内蔵しているため、挿せばそのまま使えるハズなのである。1998年の製造。
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NICといえば、やっぱり3comでしょう。お約束みたいなモンだね。これで動かないというのは、尋常では無い。これは筆者が長年愛用していた3C905ーTX。ドライバも充実しており、安定性があった。何より「Made in USA」の基板は見た目も美しく、ほれぼれする。NICの中では、文句無しのブランド品だ。1997年の製造。
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3comの名作、3C595-TX。このNICはWindows NT Ver3.51でドライバが標準で用意されている。1996年の製造。前出3C905-TXよりも一回り大きな基板だ。それにしても3comのNICは美しいなぁ・・・
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