ペンシル型時計オイル「MERRITT'S」 |
■古時計の整備 (2008/02/18) 部屋の壁に掛けてある古時計の調子が今ひとつ悪いので、カンタンな整備を実施する。ただのオイル切れだと思われたので、注油しただけなんだけどね。今回、秘密兵器を使用した。大袈裟なコトを言って申し訳ないが、先日ネットで見つけた注油器、これがまたウルトラ便利なシロモノなのだ! 容器側面に「MERRITT'S」と記載されたこの注油器、まるで注射器のような形状をしている。ゴム製のキャップを外すだけで、細かい所にも注油することができる優れものである。今までは精密ドライバーの先にオイルを付けて注油していたが、これを使用すれば簡単にメンテナンスできる。これは技術の進歩と言うべきか、あるいは堕落と言うべきか、迷うところだな。。。 なお、この容器には、下記の記載があった。
PO BOX 277、DOUGLASSVILLE、PA 19518
詳細は、「MERRITT'S オイル」等の単語でググると出てくる。また某オクでも出品されている方がいらっしゃるので、入手は容易かと思われる。筆者オススメの一品である。 |
ペンシル型時計オイル「MERRITT'S」。ゴム製キャップを外すだけで、細かい所へも注油可能の優れものである。本体側面にちょっと圧力をかけると、先端から微量のオイルが出るしくみ。 |
今回メンテナンスを実施した古時計。テンプ型のもので、製造はおそらく大正時代と思われる。「ROYAL」のロゴ入り。詳細は不明だが、結構視認性が良く重宝している。 |
先ず、指針を外す。この時計では針をネジ止めしてあるが、短いワイヤを横に入れて固定しているタイプもある。 |
文字盤を固定している木ねじを外すと、文字盤がパカっと外れ、メカが剥き出しになる。 |
注油口へ、このように少量のオイルをたらす。メンテナンスはこれだけ。これで十分元気に生き返るから、ちょっとしたことで長持ちできるのである。 |
今回、文字盤を固定していた木ねじも、錆てヘタっていたため、全部新品に取り替えた。オリジナルはマイナスネジだったが、ネジ山が潰れやすいので、プラスネジに取り替えた。大体、この手の古時計で文字盤の固定に使用している木ねじは、1.8mm〜2.1mmのものが多い。今回は2.1mm×10mmのものを使用した。東急ハンズ等で一袋120円程度である。 |
色々なタイプの時計をメンテナンスすることを考えると、木ねじもこれくらい揃えておけば十分である。1.8mm〜2.1mmまで。いずれも東急ハンズで売っている。驚くほど安い。 |
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