NTT DoCoMo Sigmarion III
NTT DoCoMoが2003年5月に発売したPDA、Sigmarion III。定額制PHSサービス「@FreeD」の普及促進用端末としての位置付けであった。CPUにintel Xscale PXA255(400MHz)を使用するなど、当時としてはハイスペック機種。筆者的には、フルキーボード実装という点を高く評価。


シグマる! (2006/02/19)

 2003年5月にNTT DoCoMoがSigmarion IIIを発売した時、結構惹かれるものを感じた。そりゃ、落ちぶれたとはいえ筆者は携帯端末を趣味としてきた人間である。この手の商品には敏感だ。しかし、当時は価格がベラボウに高かった。メモリこそ64MBと、今ひとつであったが、CPUにintel Xscale PXA255(400MHz)という、当時としてはハイスペックな石を搭載し、なおかつ小さいとは言えフルキーボードを実装しているのは魅力である。発売後3年近くが経過し、某オクでも結構こなれた価格になってきたので、遊んでみることにする。
ヽ(´▽`)ノ

 古い端末とは言え、まだまだ現役として使用できる。そりゃ、今流行りのWILLCOM W-ZERO3なんかと比較すると、古色蒼然たるものを感じるが、まあ、それはそれで、いい味出しているととらえることにしよう!本体重量は455g。普段使用しているPanasonic サブノート CF-R3が990g、イマージェンシー用として持ち歩いているiPAQ h2210が144gなので、その中間として位置付けられる重さも良い。DoCoMoの公式仕様では、通信機能としてサポートしているのは、ドコモのデジタル携帯電話(9,600bps)、PHS(64kbps/32kbps)、FOMA(パケット384kbps、データ通信64kbps)、DoPa、それに定額制の@FreeDのみで、あくまで他社通信キャリアの端末には対応していないということになっているが、WEBに落ちているドライバを使用することで、Air H"でも問題無く使用することが可能だ。
ヽ(´ー`)ノ

NTT DoCoMo Sigmarion III キーボード
キーボードと液晶とは、ツライチになるまで開く。フルキーボードは、多少チマチマしてるものの、思ったよりストロークもあり、そこそこ使える。なんか、古(いにしえ)の東芝Librette 20のキーボードを思い出してしまった。

NTT DoCoMo Sigmarion III 右側面
スタイラスペン、電源コネクタ、CFスロットが並ぶ。CFスロットは、中央部を押すと少しヘコむ程度の強度。まあ、仕方無いッスね。。。

NTT DoCoMo Sigmarion III 左側面
コネクタカバー内部にある2つの端子は、左がPC接続用USBコネクタで、右が携帯電話接続用コネクタ。携帯電話には、別売りの接続ケーブルを使用し、PHSやFORMA端末を利用できた。携帯電話とPDAとが合体してしまった今となっては、化石みたいなコネクタと言えなくもないね。右側には、SDカードスロットが1基実装されている。


 さっそく入手した初期状態のSigmarionの環境を構築してゆく。といっても、昔のPDAと違って良くできているからして、まあ1日もあれば完全にカスタマイズ可能で、すぐに終わっちゃう。OSは「Windows CE .NET Ver.4.1」で、微妙にPCのWindowsとユーザ・インターフェスが異なるところがイライラするけど、Microsoftだから文句言ってもしゃーないし。。。肝心のAir H"対応であるが、「sigmari TOZENSO」というページにウプされている「3phs」というソフトウエアを使用すれば、あっけないほど難なく解決できてしまう。筆者は、HONDA ElectronのAH-H403CというCFカードタイプのPHSモジュールを使用しているが、ちゃんと認識され使用できた。

 お次であるが、無線LAN対応である。筆者はアイ・オー・データのWN-B11/CFZという、CFタイプの無線LANモジュールをつかっているが、これもオツケイである。有線LANのI/Fとしては、PLANEXのCF-10Tという、ちょっと古めのCFカードが使用できている。

 内蔵ソフトウエアであるが、使用目的がメールの送受信程度ということもあり、あまりこだわってはいない。ただ、OSに標準搭載されてくる受信トレイは、余りにもタコ助なので、定番のnPOPを導入した。

 さて、セットアップを終え、無事動くようになって、改めて考えた!こりゃ、老眼にはキツい。実際、オクにシグマリオンが出品されている理由として多いのが、「老眼のため使うのがツラい」というものだったことも、頷けるものがある。筆者も、暫く使ってみて、かなりキビしいものを感じている。。。これには正直参った・・・結局、筆者も同じ理由でオクにこの端末を出品することになるんだろうかねぇ。。。歳はとりたくないよ。。。

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I/Fカード類
筆者が常用している、モバイル用I/Fカード類。左から、HONDA ElectronのPHSカード「AH-H403C」、アイ・オー・データの無線LANカード「WN-B11/CFZ」、そしてPLANEXの有線LANカード「CF-10T」。いずれもhp iPAQ h2210でも使用しているもの。

Air H"を搭載したSigmarion III
シグマリオンで他社製PHSモジュールを使用するためのドライバ、「3phs」を導入して使用。良い世の中になったものだ。。。

Sigmarion III 商品構成
なんだか、いっぱい入っているけど、面倒くさいのでほとんど見ていません。。。

Sigmarion III とiPAQ h2210
やはりiPAQは小さいし軽い。ペン入力ってところがちょっと嫌だけど、手放せない。


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