Fedora Core4をインストールしたCompaq ARMADA M300


■Compaq ARMADA M300で遊ぶ (2005/12/11)

 某オクにて、びっくりするくらい安くCompaq ARMADAを入手する。ARMADAは、かつての名機であるDEC Hi-Note Ultra、通称「ハイトラ」の血を引く、B5サブノートマシンだ。CPUはIntel Mobile Pentium(500MHz)を搭載しており、今のノートパソコンと比べるとプァ〜ではあるものの、Windows2000やLinuxといった軽いOSであれば、十分実用になる。メモリは標準で64MBと、これまた少ないのだが、入手したモデルはフル実装しており、実に320MBという贅沢な環境であった。
ヽ(´ー`)ノ

 ARMADA M300は、B5薄型モバイルノートであるため、CD-ROM、FDD等の周辺機器は全て「モバイル拡張ユニット」と呼ばれるドッキング・ステーションで提供される。逆に言うと、このユニットが無ければ、CD-ROMで提供されるOSのインストールは難しい、というか困難である。もっとも、FDDについては、今時珍しいパラレル接続での外付けFDDドライブユニットが単体で用意されているが。。。ところで、この「モバイル拡張ユニット」は大変面白い構造をしている。FDDドライブとCD-ROMドライブが搭載されているのだが、それぞれのドライブが抜き差しできるのだ。しかもマニュアルによると「ホットスワップ」が可能とのこと!う〜ん、不思議と凝った仕様になっているなぁ・・・なお、FDDドライブを取り出してみたところ、オプションとして販売されている外付けFDDドライブそのものであった。使い回しが効く設計!こりゃ、良くできてるわ・・・
( ̄〜 ̄)

 ARMADA M300は、この頃のサブノートとしては珍しく、外部ディスプレイ端子が標準で搭載されている。質実剛健の質素な外観といい、いかにもビジネス向けマシンといった仕様である。USBポートも搭載されているのだが、USB接続の外付けCD-ROMドライブを接続しても、残念ながらブートさせることはできない。CD-ROMブートのOSを導入する場合には、モバイル拡張ユニットが必須となってくる。
ヽ(`Д´) ノ

 遊びで入手したマシンなので、せっかくだからLinuxを入れてみることにした。先ず最初にWindows 2000を導入し、基本的な動作をチェックした後、Fedora Core 4をインストールする。Windows 2000の導入はあっけなく完了し、特に問題も発生しなかった。一点、ネットワークコントローラがなぜか認識せず、手動でドライバを入れなくてはならなかった。NICにはintelのPro100+という、これまた有名な製品を搭載しているだけに、なぜ認識しなかったのかが不思議・・・さて、次にFedora Core 4を導入したのだが、予想外に手こずってしまったのだ。
(´ヘ`;)

Fedora Core 4が動作するARMADA M300の外観
筐体はDEC譲りの堅牢なもの。外側はCompaq製品らしく、ストイック!

Armada M300 上面
色気が全く無い本体上面。質実剛健。でも、面白みには欠けるなぁ・・・

Armada M300 側面
バッテリーユニットが本体下側へ折れ、スタンドのようになるのは、DEC Hi-Note Ultraに通じるデザイン。

Armada M300 背面
サブノートとしては珍しく、外部I/F端子が充実している。USB、シリアル、パラレル、VGA、IrDAが、ドッキングステーションや専用ケーブル無しで使用することが可能だ。いかにもビジネス用に作られた感がある。

Armada M300 キーボード
パンタグラフ構造を採用したキーボードは、この手の薄型サブノートとしては、十分に使いやすい。しかし、HPのOmni Book 600Cのキーボードには遠く及ばない。。。ポインティングデバイスには、Synaptics社のPS/2タッチパッドが搭載されている。


 Fedora Core4を導入すべく、モバイル拡張ユニットのCD-ROMドライブにメディアを入れてインストールを開始したのだが、途中でメディア不良が発生し、インストールが中断されてしまう。Fedora Core4の導入には、CD-ROMが3枚必要であるが、最後まで辿り着くことができないのだ。不良が発生する場所は、毎回異なるので、どうやらこれはCD-ROMメディアとドライブとの相性問題のような感じがしてきた。

 そこで、Fedora Core4のCD-ROMを、メンドウでもCD-Rにコピーし、今度はこのコピーしたCD-Rからの導入を行ってみた。しかし、状況は同じである。メディアのチェックも実施したのだが、全く問題無い。数回試み、一度などは80%のところまで終了したにもかかわらず、インストールが中断されてしまう。こうなると考えられるのは、CD-ROMドライブ自体の故障もしくはレンズの汚れだ。なぜかWindows 2000のインストールは、CD-ROMから全く問題無く行えていることから、それほど根が深い問題とも思えない。そこで、CD-ROMのレンズクリーナーなるものを生まれて初めて購入、こいつを使ってガシガシに清掃を行った。

 クリーニング後、最初はまたエラーを発生していたのだが、2回目になりやっと最後までインストールが完了!全く手間がかかる。当初、問題になると思っていた、ドライバの対応状況であるが、こちらの方は全く心配無く、全てのデバイスがLinux上から正常に認識されていた。一番不安であったポインティングデバイスも、Synaptics社のタッチパッドと正常に認識。ビデオチップはATi社 RageLT Pro 4MB、サウンドチップはESS Technologies社 Maestro2E(ES1978)と、共に正常認識する。ドライバの認識は、ノントラブルだったので、逆に気が抜けてしまった。

 というわけで、オモシロ半分に使ってみたARMADAだが、予想以上に手こずってしまい、ド疲れである。。。久しぶりにDOS/V黎明期の頃の苦労や、Windows95が出た時のインストールの艱難辛苦を味わうことができましたとさ・・・・

_| ̄|○

ARMADA用モバイル拡張ユニットの外観
モバイル拡張ユニットには、FDDベイとCD-ROMベイの2つが搭載されている。CD-ROMは、DVDーROMやCD-Rに変更することが可能。

ARMADA用モバイル拡張ユニットの背面
パラレルI/Fポート、専用拡張I/Fポート、シリアルI/Fポート、VGA出力ポート、PS/2キーボード、PS/2マウスの各ポートが並ぶ、モバイル拡張ユニットの背面。

ARMADA用モバイル拡張ユニットの構造
FDDドライブ、CD-ROMドライブは、このように簡単に取り外すことが可能。マニュアルによると、ホットスワップすら可能とのことである。妙なところに凝った仕様だ!

ARMADA本体とモバイル拡張ユニットを接続したところ
ARMADA本体は大変薄いが、モバイル拡張ユニットを搭載すると、この通り厚いパソコンになってしまう。まあ、仕方ないが・・・

CD-ROM用レンズクリーナー
こーゆーアクセサリは、初めて購入したよ。CD-ROMドライブ用レンズクリーナー。

Fedora Core 4の起動画面
各種デバイスドライバを組み込んでいるところ。

Fedora Core 4のデスクトップ画面
GNOMEデスクトップで各種アプリケーションを開いているところ。


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