「綺想科学論」表紙
発行は、あの学習研究社!アノーマリー科学の事例を紹介した好著である。


■綺想科学論 (2005/10/16)

 う〜ん、また怪しい本を読んでしまった。しかし、この本は妙な魅力がある。一言でいうと「アノーマリー」の科学を解説した本だが内容は極めてマジメ。それはそうである。本書の著者は、この手の世界では有名なSF関連資料のコレクターで、今までに蓄積してきた豊富な資料、情報、知識を、体系的にまとめているからだ。新聞の書評欄にも紹介されたことがあり、話題になった本である。
ヽ(´ー`)ノ

 それにしても、目次を見るだけでもスゴい、というかアブない。「大ピラミッドは太古の発電マシンだった」にはじまり「ロシアで1億2000年前の立体地図が発見された」、「土星の環は異星人の建造物だった」、「20万年前、宇宙超知性体が地球人類を想像した」と、かな〜り濃いタイトルが並んでいる。
ヽ(`Д´) ノ

 それでは、本書が単なる思いつきや、バイアスのかかった怪しい人間の経験に基づいて書かれているのか?というと、そうでないところがスゴいのだ。どの仮説も、著名な学者、博士、教授といった人が、極めて「マジメ」に研究した結果を元に展開しているのである。社会的地位もあり、各界にて著名な業績を上げたこういった人たちが、なぜこのような異常・超常・異端・異例な学説を唱えるようになったのか?こちらの方も、考えてみるとかなりミステリアスである。
( ̄〜 ̄)

 思うに、人間余りにも優秀になってしまうと、凡庸な人には見えないものも見えてきてしまうのではなかろうか?などと勝手に想像を巡らせてしまう。内容の信憑性はともかく、それなりにきちんと理論付けて解説されると、あるいは?と考えてしまうものだ。別に筆者は超常現象マニアでは無いが、かといってガシガシの現実主義者でも無い。たまにはこういった「綺想」に浸ってみるのも、広い視点(いや、怪しい視点)に立てて良いのでは無かろうか?

 なお、本書の圧巻は最後の事例にある。「ついに霊魂の実在を科学が証明した!」と題されたこの章は、タイトルだけ見ればまるで「お昼のワイドショー」なのであるが、読んでみると意外や意外・・・・どのような内容なのかは、お楽しみといったところであろう。軽く読むには良いが、くれぐれもあまり「ハマり」込まないよう、老婆心ながらご忠告しておこう。。。

(´ヘ`;)

「綺想科学論」裏表紙
帯には扇情的なタイトルが並んでいるが、内容は極めてマジメに解説している。本書の著者は、未解明資料収集家としては、極めて有名な方である。


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