「バトルヒーター」VHSテープ ケース
DVD化はおろかLD化すらされていない、和製爆笑ホラー・ムービーの怪作「バトルヒーター」。バンダイメディア事業部が発売したVHSビデオテープのパッケージ。この作品はカルトである。文句無しのカルトである!!!


■バトルヒーター! (2005/09/29)

 世に「おバカ」映画は多々あるものの、これだけの怪作はそうないと、筆者的には最大限評価して止まない、愛すべき作品「バトルヒーター」を、久しぶりにVHSビデオテープで鑑賞する。1989年度の作品で、東京国際ファンタスティック映画祭'89に正式出品されたものである。筆者はこの映画を映画館で見て以来、その余りにも荒唐無稽かつおバカな内容に、深くハマってしまった。カラー、モノラル、93分の作品である。

 とにかく、出演者がスゴい。ウリは爆風スランプのメンバーが登場していることだが、それ以外にもカルトな名前が連なっている。劇団東京乾電池の柄本明、「鼻から牛乳」で有名な歌手の嘉門達夫、映画「さびしんぼう」で有名な富田靖子など、今から見ると錚々たる面々が揃っている。

 内容も荒唐無稽で、シュールを通り越して、ある意味ここまでやれれば立派というくらいの徹底振りだ。その昔、アタック・オブ・ザ・キラー・トマトというおバカなカルト映画があったが、その和製版とでも言えるだろうか?人喰いコタツが強力な電力を得て暴れまくるという内容は、すくなくともマトモなアタマの持ち主では考えつかないであろう。原作は睦月三日生、島川AZ原作の同名の小説で、脚本と監督は「キクロプス」の飯田譲治が行っている。

 この映画を見た人が、必ずと言って良いくらい覚えているシーンは、コンセントを求めてさまようコタツの電源プラグと、加熱されるとコタツ布団に描かれた招き猫の画が凶暴化するところであろう。そしてもちろん、爆風スランプが演奏する曲もまた、キレててマッチしている。筆者的には大変面白いカルト映画だと思うんだけど、なぜか一部の人を除き知名度は低く、DVD化の予定も全く無いのは残念だ。

 疲れたアタマを解放するには、良い作品だと思うんだけどねぇ・・・

_| ̄|○

 合掌!


「バトルヒーター」の1シーンより
電源コンセントを求めてさまよい歩く電源プラグの図。探し求めていたコンセントを漸くハケーンし、空腹と感動のあまり膨れあがってコーフンしている!この無意味なディテールが魅力!

「バトルヒーター」の1シーンより
強力な電源を得たコタツが発熱し、コタツ布団に描かれた招き猫が凶暴化する!このシーンを見た時、笑いが止まらなかったものだ・・・。画像が明瞭でないが、実際の画面もスモークに覆われ、暗くはっきりとしないシーンであるからして、仕方ない。


<< Menu Page


Copyright (C) Studio Pooh & Catty
2001-2005