ビル・ゲイツの面接試験 表紙
これを読んでて、昔光文社カッパ・ブックスから発行されていた、多湖輝著「頭の体操」を思い出した!


■ビル・ゲイツの面接試験 (2005/08/19)

 ワシントン州レドモンドのマイクロソフト本社で実施されてい採用面接試験には、大変珍妙かつ巧妙な問題が出るとは聞いていたが、これほどひねくれて、面白く、かつ荒唐無稽であるとは想像だにしなかった。昔流行った光文社カッパ・ブックスの「頭の体操:多湖輝著」を思い出してしまう。面接試験問題というよりは、これはIQを調べるクイズだ。当然、難問・奇問の類が多い。著者ウィリアム・パウンドストーンは、実際にマイクロソフト社で面接を受けた人や、マイクロソフトの面接を集めたWEBを元に、本著作を作成している。青土社刊。初版は2003年7月10日。新聞等でも話題になった本である。
(´ー`)у-〜

 この本は、ただ単にマイクロソフト社の奇問、珍問、難問を集めただけでは無い。出題される問題が一体何を意図しているのか?問題の基本はどのように分類できるか?その問題のルーツはどこにあるのか?等を掘り下げて解説している。企業にとって、最も重大なミスは、優秀な人間を取り損なってしまうことより、無能な人間を採用してしまうことである、というのは、人事担当者にとっては重要な警句となる。だからといって、本書に紹介されているような難問、奇問、珍問でふるいにかけることが良いのかというと、「そ〜ゆ〜モンでもねえだろう!」と、思わず突っ込みたくなる。実際、この面接試験にアタマに来ている受験者は多い。その気持ち、良くわかるよ・・・
ヽ(`Д´) ノ

 そういうことはさておき、本書の圧巻は、実際に出題された問題が数十問に渡って紹介されている点だ。これは文句無しに面白い!ハマること確実である。但し、難しい!これを面接試験官の前で、制限時間内に回答しなくてはならないというのは、ある意味超絶的難関と言えるであろう。これらの問題に回答できる人のIQは、ハッキリ言って高いと思う。しかし、一番問題なのは、そのような優秀な人材が集まっているのに、どうして出来上がった製品がああも使いにくくて判りずらく、その上バグだらけなのだろうか?ということかもしれないな!
┐(´ー`)┌ヤレヤレ

 以下、面白いと思った問題をいくつかピックアップしておく。興味を持った方は、買って読んでみるといいアルよ!
(´D`)ノ

・鏡が上下でなく左右を逆転させるのはなぜでしょう?

・車のドアの鍵を開けるには、鍵はどちらに回るのがいいでしょう?

・南へ1キロ、東へ1キロ、北へ1キロ歩くと出発点に戻るような地点は、地球上に何カ所ありますか?

・時計の長針と短針は、一日に何回重なるでしょう?

・ビリヤードの球が8個あります。そのうち1個は欠陥品で、他のよりも重くなっています。天秤を使い、重さを二回計るだけで、どの球が欠陥品か見分けなさい。

・三リットル入りのバケツが1個、五リットル入りのバケツが1個あります。水はいくらでも使えるものとして、正確に四リットルの水を計るには、どうすればよいでしょう?

・マッチ棒が六本あります。それを使って四つの正三角形ができるように並べてください。

・導火線が二本あります。どちらもちょうど一時間で燃え切ります。ただ、導火線は必ずしも同一のものではなく、一定の割合で燃えるわけでもありません。燃え方が速い部分と遅い部分とがあります。この導火線とライター一個だけを使って、四十五分を計るには、どうすればいいでしょうか?


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