「あの」NEC製タイマー・クロック、TK-61の外観
大手コンピュータ・メーカーが、その昔人知れず発売していた幻のタイマー・クロック、TK-61。若干表現が大袈裟かな。某オークションには、なぜか頻繁に出現している。


■NEC製タイマー・クロック TK-61 (2005/07/16)

 筆者は、こういう昭和レトロな製品が大好きだ。NEC製タイマー・クロック、TK-61である。実は筆者は、この製品を入手する前、TK-68という、同じNEC製のタイマー・クロックをオーバーホールし、今も使用している。機能はというと、純メカニカル構成の時計とスイッチを組み合わせ、時間になるとベルが鳴る代わりにAC100Vを通電したり切断したりする、ただそれだけの装置である。このシンプルさが、潔い!
ヽ(´ー`)ノ

 TK-68の詳細については、本HPの「ガラクタ」コーナーにて既に掲載済みであるが、このTK-61もTK-68同様、なんか知らんが寝ぼけた色合いの製品だ。キッチンタイマーとして利用されることを想定しているのか、女性向けのピンク色に塗られていると思われるのだが、それにしても、トテーモ眠たい色に仕上がっている。

 いやしかし、こういった製品を見るにつけ、NECも昔はこのような商品を作っていたんだねぇ、と妙な感慨に浸ることができる逸品だ。ロゴについても、本体は1世代前、時計盤面は2世代前のものと、なぜか混在している点も謎である。昭和40年代の製品だと思われるが、時計メカは今でも元気良く動く。TK-68では、時計メカにリズム時計製のものを使用していたが、おそらくTK-61も同じものを使用していると思われる。

 TK-68が、本体からAC電源コードが直接出ていて、取り回しが悪かったのと比較し、TK-61は専用のソケットで対応しており、すっきりとしている。また壁にもかけるように出来ているところも、芸が細かい。それにしても、なぜ型番がTKなのだろうか?マイコントレーニングキット「TK-80」が出るはるか前に、タイマー・クロックにTK型番を使用していることが、筆者的には大受けなのであった・・・

ヽ(´ー`)ノ

TK-61 本体側面 #1
大元のAC 100Vをここに接続する。接続用コードは、残念ながら紛失してしまっているが、ダイソーかなんかで売っているAC延長コードでも代用可能。


TK-61 本体側面 #2
制御する機器の電源コンセントを接続するコネクタ。回転できるようになっており、時間が来ると電源On、Offを選べるようになっている。結構良くできている。


TK-61 本体裏面
ご覧の通り、時計部分は純メカニカル式。電源スイッチが無ければ、ただの手巻きの置き時計だよ・・・


TK-68(左)とTK-61(右)
NECのタイマー・クロック製品揃い踏み?配色、デザイン、インターフェス、どれも微妙に異なってはいるが、良く似ている。昭和レトロな感じ満載で良いねぇ!こ〜ゆ〜製品は大好きだよ!


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