■Psion Datapak Copier Mk-IIIが来ちゃったアル! (2005/04/26)

 またもや柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏より物品を預かってほしいとの依頼を受ける・・・#−_−凸!まあ、どうせまたOrganizer IIかナンかだろうとタカくくっていたのだが、今回は見事にハズれた!!!「Psion Datapak Copier Mk-III」という、それはそれはとんでも無いモノだったのだ!!!ヽ(`Д´) ノ

 さて、その「Psion Datapak Copier Mk-III」とは何物かと言うとだな!要はPsion Organizerシリーズの記憶メディアとして使用されていたDatapakの複製を行うコピーマシンなのだ。しかもこの製品、Psion社純正ときている。純正ですよジュンセイ!あの華麗なフォルムに身を包んだPsion Series 3のようなスンバラシイデザインの携帯端末を製造していたPsion社が、よりによってこんな業務用そのまんまのマシンを作っていたとは、神ならぬ身、知るハズも無かった・・・

 いや、しかしスゴイ。猛烈にでかくて業務用そのものだ。一抱えほどもある大きさで、うっかりするとぎっくり腰になるほど重い装置だ。傾斜した前面パネルには、Psion Organizer II Model XPと8+1個のDatapakスロットが搭載されている。スロットのうち、上の1個にはマスターとなるDatapakを挿入し、下の8個にはコピー先となるブランクのDatapakを挿入する。後はスイッチを押すと、マスターのデータが自動的にコピーされるもの「らしい」。というのは、本製品は電源の関係で、まだ動作させていないアルよ!

 この装置のもの凄い発想は、制御回路+マンマシンI/F用として、市販のOrganizer II Model XPをそのまま使用していることであろう。実に合理的というかナンと言うか。。。因みに本装置に搭載されたModel XPは、実際に市販されている物と若干外観が異なる。キーボード部分の配色が一般製品と違っている上に、端末の電源も本体側から採るように改造されているのだ!従って、端末下部に設けられている006P用電池室は、もぬけの殻となっている。

 かように変態的な装置である「Psion Datapak Copier Mk-III」、例によってe-Bayにて入手してきたそうなのだが、一部の変態的Psionマニアの入札が殺到し、ものすごい競争率だったそうだ。しかも!落札後になっても譲ってほしいというメールが何通も氏の元に来たとのことである。世の中、色々な人がいるもんだよ。。。ともあれ、このような装置、日本にはおそらくこれ一台だろう。将来Psionミュージアムを開設する際には、メインの展示物となること請け合いの珍品でつ!


Psion Datapak Copier Mk-IIIの外観
すごくデカくて重い・・・業務用端末そのもの。これがあのPsion社純正製品とは到底思えない。


Datapakスロット
ずらりと並んだDatapakスロット。コピー先スロットは全部で8個搭載されている。通常のEPROMライタに見られるような、着脱レバーなんてオシャレな物は無い。Datapakを入れる時は押し込み、抜く時は引っぱるだけのインターフェスだ!

Psion Datapak Copierに搭載された端末
何のこたぁ無い、Psion Organizer II Model XPが、そのまま制御用として搭載されている。しかしこのXP、市販製品と微妙に細部が異なる。左が搭載されているもので、右が市販品だが、このようにキーボード部分の色が違う。謎だ!それにしれも、メインの頭脳となる部分に、自社の端末をそのまま流用するとは、さすがPsion!考えることが違うな!!

Psion Datapak Copierに搭載された端末
搭載されているOrganizer II Model XPは、左側のレバーを押すことで、このように取り外し可能だ。本体とはDatapak I/Fを介してケーブルで接続されている。また端末本体の電源も、専用のケーブルで本体から供給されるため、このXPには電池格納部分が省かれている。特注仕様のXPということだ。

Psion Datapak Copier背面の銘板
シリアル番号は01056。おそらく56台目のマシンなのだろう。電源は英国仕様であるため、240V対応となっている。

Psion Datapak Copier背面
一応、装置背面にはPCとのI/Fコネクタが設けられている。取り扱い説明書が無いのではっきりとしてことは不明だが、おそらくはRS-232Cシリアルコネクタとセントロニクスパラレルコネクタであろう。


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