■サンヨー自転車方向指示器 (2005/02/21)

 これは懐かしい!40歳代の人であれば、子供の頃を思い出す一品だ。自転車用方向指示器セットである。筆者が子供の頃は、5段変速のサイクリング車に、この方向指示器を装着するのが流行ったもんだ。最初から搭載した形で発売されている自転車もあれば、このように後でキットを付ける製品もあった。この品は、いつか出てくるだろうと、オークションをウォッチしていてハケーンしたもの。余りの懐かしさに感涙である!
(´D`)ノ

 メーカーはあのサンヨーで型番はBT-72F。何でも自転車屋さんのショーウィンドウの片隅に放置されていたものだそうで、未使用デッドストック品である。ただし、35年以上棚ざらしにされていたおかげで、外箱はボロボロの状態だ。箱には「安全と楽しさがグーンとアップ!!」と書かれている。単二乾電池を3本使用。電池ケース、後指示灯、左前指示灯、右前指示灯、ハンドルスイッチから構成される。

 使用方法は恐ろしいくらい簡単で、曲がる際に、ハンドルに付けたスイッチを左右に倒すだけで良い。後指示灯は豆電球が曲がる方向へ順次点滅し、前指示灯もそれに同期して点滅する。一昔前のデコトラのような感じである。仕組みも恐ろしく単純で、電池ケースに内蔵されているモーターが、接点板の上の摺動接点を回転させる仕組みだ。スイッチを入れると、ガーガーとうるさい音がして点滅を開始する。電源には単二乾電池を使用するが、単三乾電池でも代用できるよう、電池変換ボックスも付属している。結構芸が細かい。。。

 筆者が実際にリアルタイムで使用していたものは、ここに紹介したものよりももう少しハデなデザインだったが、これでも十二分に当時を懐かしむことができる。実際の動作を撮影したので、興味のある方はご覧になってください。

 ・セット全体の動作(動画:9.32MB)

 ・電池ケース内モータの動き(動画:12MB)



サンヨー自転車方向指示器の外箱
35年以上に渡り棚ざらしにされていたので、ボロボロ・・・

外箱に記載されている取り付けマニュアル
自転車への取り付け方法が記載されている。

セットの全景
各部を接続すると、こんな感じになる。左側の黒い箱はバッテリーケースで、使用時は蓋をネジ止めする。右上のスイッチがハンドルスイッチ。赤く細長いものが、荷台に付ける後表示灯。オレンジ色の表示灯は左右に付けるもの。

各表示灯
左右表示灯、後表示灯と、それらをマウントするための金属フレーム。

バッテリーボックス内部
単二乾電池3本で駆動する。単二の他に単三乾電池でも使用できるよう、乾電池変換アダプタなるものも付属している(緑色の筒)。バッテリーケース内部には、モーターと接点板が搭載されている。

バッテリーボックス内部のアップ
アイボリーの円筒形がモーター。その横には接点板がある。モーターの回転により、接点板上の摺動接点が回転する仕組み。


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