■高音質電子念佛機 (2005/02/12)

 吉祥寺パルコの上方の階に、アジアングッズを専門に販売するショップがある。余りに怪しいので、いつもチェックしているのだが、先日、一昔前のトランジスタラジオのような商品が目に付いた。てっきりラジオだと思って持ってみると、同調ダイアルに相当するものが無い。そういえば、ケース正面に思いっきりデカイ文字で「佛」と書かれている。実はコレ、「高音質電子念佛機」という商品で、チップに格納されたお経を延々と流し続ける驚異のマシンだったのだ・・・・
ヽ(´ー`)ノ

 この製品、中国製であることは確かなのだが、どこで作られているのかは不明。漢字体から察するに、どうやら台湾もしくは香港らしい。単三乾電池3本の他に、ACアダプタでも駆動できるようにできている。長時間お経を流しておくための配慮だろう。また、本体内蔵のスピーカーの他に、ヘッドホンでも使用できる。ICチップに内蔵されているお経は、全3種類。「阿弥陀佛」「南天現世音菩薩」及び「南天地蔵王菩薩」となっているが、浅学な筆者には、最初の1つを除いて、後の2本が有名なものなのかどうか不明。

 ケースには、「佛號念一聲」「平安護千裏」「佛在心中心有佛」といった表記がある。野暮ったい茶色のケースといい、正面に書かれた「佛」の字といい、このグッズ、ただ者じゃない!さっそく中を見てみたが、基板の上にベアチップとトランジスタが1個搭載されているだけの、超簡単な仕組みだった。回路は簡単だが、スピーカーはでかくて立派だ。ところで、高品質と書かれている割には、音質はイマイチ。録音が悪いのか、サンプリングがタコなのかは不明だが、昔の車の安物のカセットデッキに、聴き過ぎて磁性体がヘタったカセットテープを突っ込んだみたいな音である。合掌!


高音質電子念佛機本体
これがスーパー読経マシン、高音質電子念佛機だ!これさえあれば、いつでもBGMで念佛を流すことができるというスグレもの。スピーカーの横にある「佛」の文字が、大迫力!!!

高音質電子念佛機の外箱
「佛號念一聲」「平安護千裏」「佛在心中心有佛」と記載されている

高音質電子念佛機の内部
電子機器を見るとケースを開けたくなるクセがあるのだが、これは一種の職業病か?お約束の内部構造写真がコレ。成る程、単純なモンである。左側が電池ボックス。それにしても、随分と立派なスピーカーを使っている。プリント基板の小さいこと!

回路基板のアップ
ICチップは徹底したコスト削減を目指した結果、ベアチップを搭載している。後はボリウムとトランジスタ1個と抵抗といったところ。おそろしく簡単な構造だ。


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