今回は、ネコの世界における「世界征服」、すなわち「縄張り争い」のおハナシ。ぐうたらな親分と小心者の子分が、公園で打合せしている。どうやら親分の目標は「世界征服」のようだ。・・・んなこと言われても、できるもんじゃない。「ボチボチです」と適当に流してお終いにしようとした子分に、親分は「手始めに練馬区あたりから始めろ！」との、シュールな指示が下る・・・

　実は、この漫画のネタは、かつて少年サンデーに掲載された、ゆうきまさみ先生の傑作ギャグマンガ「究極超人Ｒ」が出展である。この作品は、限りなく人間に近いアンドロイド、Ｒ田中一郎が、高校の写真部（光画部）に入ってきて引き起こすオオボケの数々を描いた学園ものだった。ところで、このＲ田中一郎を作成したマッドサイエンティスト、成原成行博士の目標が、実は「世界征服」であった。物語の終盤で、高校を占拠した博士が、アドバルーンで掲げた標語が、「世界征服の基礎は、まず練馬から」という、もうシュール通り越して何が何だかワケわからん、といったものだった。しかし、あのマンガはホントに面白かったなぁ・・・

　今回撮影したネコたちは、埼玉県土呂町近郊にある「さいたま市民の森」駐車場に屯していたもの。この公園の駐車場には、野良猫が住み着いている。どのネコも人間になついており、ゴハン目当てにすり寄ってきたものだ。当然、世界征服なんか、これっぽっちも考えていない・・・