AQUAPLUS P/ECE

 AQUAPLUSが2001年に発売した携帯ゲーム端末。本体は名刺よりも若干大きい程度で、重量は電池込みで92gという小型軽量端末であった。製品にC言語による開発環境が同梱されており、ユーザが作成したソフトウェアは、ロイヤリティー&ライセンスフリーで配布、販売が可能であった。初回モデルのシルバーボディに以外に、パールホワイト、クリアブルー、クリアレッドの3種類が発売された。AQUAPLUSは、ユーザが開発したソフトウェアのコンテストを実施し、多くのオリジナル作品が寄せられた。

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モデル名称AQUAPLUS P/ECE
メーカーAQUAPLUS
CPUEPSON S1C33209 24MHz
(32ビットRISC)
メモリ容量SRAM 256KB、フラッシュRAM 512KB
LCDディスプレイFSTN 白黒4階調 128 x 88 dot
アクティブエリア45 x 31mm
キーボード十字カーソル+4ボタン
I/OポートUSB / 赤外線
本体重量92g(乾電池を含む)
バッテリー単三乾電池 1本
サブバッテリーなし
PCカードなし
寸法(mm)101 (W) x 65 (D) x 17 (H)
OS独自OS(GUI)

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P/ECEのパッケージ
P/ECEのパッケージは質素そのもの。本体と簡単な取説、ソフトウェアCD-ROMという構成だ。初代機の型番は、PME-001。

白P/ECEと銀P/ECE
P/ECEにはカラーバリエーションがある。左側は、本体の色が白い通称白P/ECE。パッケージも初代機である銀P/ECE(右)と異なる。

P/ECE本体
電池込みで92gしかない超小型ゲーム端末。隣の単三乾電池が大きく見えるほどだ。

P/Editの祖先#1 JMEMO
P/Editの遠い祖先にあたるのが、HP95LX上で動作する日本語エディタのJMEMOである。

P/Editの祖先#2 JEdit
柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏が開発したPsion Series 3a系マシンで動作するJEdit。Series3やSiena、Workaboutといった各種Psionシリーズ用のものが利用可能。

P/Editの祖先#3 PED
JEditは、その後CGA汎用機向け日本語エディタのPEDへと発展する。写真は、SHARP PC3000上での動作画面。英語環境DOSのままで、即日本語が使えるようになるPEDは、謎パ~機マニアにとって非常に便利なアプリケーションであった。

ATARI Portfolio上で動作するPED
液晶画面の仕様が特殊なATARI Portfolio専用のPEDは、ハードウェアリソースに応じて3種類が用意されていた。

P/Editのアイコン
インストールが完了すると、メニュー画面にP/Editのアイコンが登録される。

P/Editの起動画面
画面下のシステムラインには、「∴」記号が表示されている。この状態で日本語を入力する。

「日本語」と入力しているところ
SELECT、START、十字カーソルキーを駆使して、かな漢字変換を行う。難しそうであるが、慣れてしまえば、意外と簡単に入力することが可能。

P/Editのポップアップメニュー
カーソルキーの移動、英数字の入力、ファイルの保存や終了処理などは、Aボタンを押し、ポップアップメニューを表示して行う。メニューは三画面分あり、十字カーソルの左右キーで切り替える。

P/Editのバージョン情報
現在のバージョンは、2.08。プログラムは、筆者の個人HPよりダウンロードすることができる。

P/Editでの日本語表示
P/ECEに転送した日本語テキストファイルの閲覧も可能。

P/Editの起動画面
入力画面(左上)、保存画面(右上)、バージョン表示(左下)、メニュー表示(右下)