BICOM SL60
サブノートパソコン黎明期の製品。当時としては画期的にコンパクトなマシンであった。
BICOM SL60の外箱
当時としてはかなりオシャレなデザインの箱であった。持ち運びしやすいように取っ手も付いていた。
BICOM SL60の製品構成
箱の中にはこれだけのものが収納されていた。ただし本体の取説と保証書の類は一切入っていなかった。取説はおそらく梱包時に入れ忘れたものと思われる。痛かった...。
外付けFDDユニット
駆動するために専用の電池が必要なFDDユニット。本体右側のコネクタに直接合体させるというユニークな接続方法を採用している。ユニットにはパラレルポートのコネクタも実装されており、合体後もポートを使用することが可能である。
外付けFDDユニットの裏面
たかがFDDユニットであるにも関わらず駆動するためには単三乾電池4本を必要とする。電池はユニット裏面に収納する。
FDDユニット接続状況
横幅は40cm近くとなり設置場所に困る。なによりも不用意に持ち上げると損傷しそうで怖い。
BICOM SL60のキーボード
ファンクションキーが独立しておらず、キー数も少ないため非常にすっきりとしている。15mmのキーピッチがありストロークも確保されているため、タッチタイピングは容易だ。もっとも手が大きい人には不向きかも知れない。右上に見えるのが、電源スイッチとバッテリーのインジケータ。
BICOM SL60のバッテリー
本体裏面にバッテリー格納スペースがある。バッテリーには、単三形のアルカリ、ニッカドもしくはニッケル水素電池を使用できる。バックアップ用のコイン電池は、これらの単三電池の下に格納する。
BICOM SL60のLCD画面
LCDは、640x400のDCGA仕様で、謎パ~機に用いられるCGA液晶の倍のサイズである。VGAではないため、普通にDOSJ5.00/Vを導入しても日本語は表示できない。
BICOM SL60のI/Oコネクタ
本体右側のI/O関連コネクタ。左から専用FDDユニット用コネクタ、25Pinパラレルコネクタが並ぶ。これらは非常に良く作られたカバーで覆われている。
液晶濃度調節ダイアルと謎のコネクタ
本体左側には、液晶濃度調節ダイアルとともに謎の独自形状コネクタが配置されている。これらのコネクタについては取説がないので用途が不明だ。
日本語化したBICOM SL60
エディタにはVz、FEPにWXII、フォントにTAKERUの教科書体を使用。このフォントは実に怪しい雰囲気を醸し出す。もちろんゴシックや明朝といった「フツ~」のフォントを使ってもかまわない。
DOSアプリの定番、FDの画面
FDのやMIELといった、古(いにしえ)の定番DOSアプリも問題なく動作する。
Lotus 1-2-3 Note Book R2.0
軽い表計算ソフトとして重宝したLotus 1-2-3 Note Book。DCGAという特殊なグラフィックス環境のため、グラフ描画等の一部の機能は使えない。