■ 任天堂ウルトラマシン ■


写真1.任天堂ウルトラマシン 外箱

 任天堂株式会社がその昔製作した家庭用バッティングマシーン「ウルトラマシン」の初代機である。このマシンは、小学生の頃それこそ鼻血が出るほど遊んだものだ。本体は分解された状態で箱に格納されているが、組み立てはものの5分とかからない。単一乾電池1本で駆動するモータを内蔵しており、アームを自動的に回転させて投球するという、プリミティブな仕掛けになっている。ギミックとして投球位置を制御する仕掛けが設けられている。「ホールコントロール金具」なるものをラッチに引っかけるのであるが、このラッチの位置によりバネの張力が変化し、結果としてボールを投げる際の力が変わり、ボールの位置が変化できるという仕組みだ。

 ボールは重量約2gの軽いもので、思いっきりかっとばして物に当たっても破損する心配は無い。昔見たコマーシャルで、打った球がガラスのカップに入るというシーンがあったような気がする。要は子供が室内で遊んでも、危険な事は無いおもちゃであった。ホールは全部で10個。ボールガーターにセットして遊ぶ。ウルトラマシンを設置した場所から、5〜7m離れた場所で打つのが適切とされている。付属のバットも伸縮タイプの柔らかいもの。単純な機構ながら、結構熱く遊べる逸品であった。

 ウルトラマシンは何回かモデルチェンジをしたようで、これ以外にも外箱のデザインが異なる製品も存在する。基本的な構造は変わっていないのであろう。「乾電池1個で3200投球」という謳い文句からもわかるように、意外と経済的な遊び道具であった。

写真2.任天堂ウルトラマシン 外箱側面

写真3.任天堂ウルトラマシン 格納状況

写真4.任天堂ウルトラマシン 組上がったところ

写真5.マシン本体正面

写真6.正面に貼付される任天堂のシール

写真7.投球制御メカ

写真8.電池室(下の蓋)と電源スイッチ

写真9.電源スイッチ部分の構造

写真10.駆動用モータ格納部分のアップ

マニュアル表面(クリックで拡大表示)

マニュアル裏面(クリックで拡大表示)



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