■ 任天堂のカラーテレビゲーム15 ■


写真1.任天堂のカラーテレビゲーム15

 1977年製造の家庭用TVゲーム機。とはいっても、現代のプレイスーションなどとは比べ物にならないくらい素朴なものだ。型名CTG-15V。昭和52年12月28日の日付が入った保証書が付いていた。おそらくはどこかの家が子供のクリスマスプレゼントか何かで買ったものであろう。当時の購入価格は13,850円。

 本体には予め15種類のTVゲームプログラムが格納されており、レバーで切り替えて選択する。ROMカートリッジなるものはまだ導入される前の時代であり、内蔵ゲームに飽きてしまったらそれまでであった。内蔵されているゲームは以下の通り。

  ・テニスA(シングル/ダブルス)
  ・テニスB(シングル/ダブルス)
  ・ホッケーA(シングル/ダブルス)
  ・ホッケーB(シングル/ダブルス)
  ・バレーボールA(シングル/ダブルス)
  ・バレーボールB(シングル/ダブルス)
  ・ピンポン(シングル/ダブルス)
  ・射撃ゲーム

 15種類では無くて8種類なのではないか?あるいは厳密に言えばテニスはテニスでAもBも無いから5種類とちゃうか?といった突っ込みが予想されるが、上記を全てカウントし、なおかつシングル/ダブルスを2つと計上すれば、15種類ということになる。なんだか騙されたみたいだが、当時なりの精一杯の誇大広告なのであろう。

 ゲーム機本体は乾電池(単二型乾電池)6本もしくはACアダプタで使用する。電池室は本体の裏面に配置されている。出力は通常のビデオ出力で、当時まだビデオ入力端子を持ったTVが少なかったために、アンテナスイッチボックスが付属しており、300Ωフィーダに変換してTVに入力させていた。ゲーム機本体上面には、左右ラケットサイズ(大小)の切り替え、スピード(高速/低速)の切り替え、ダブルス/シングル切り替え、電源スイッチ、リセットボタン、発射ボタン等が備わる。ラケットコントローラは、本体から分離して使うように設計されている。ゲームの基本画面は約1種類で、ラケットやセンターラインの形状、動きで各ゲームを構成している。当時はこれだけでもハイテクゲームだったのだろう。


写真2.コントローラを本体に格納したところ

写真3.ゲームセレクトスイッチ類のアップ

写真4.本体裏側の電池室

写真5.本体裏側に貼付された銘板

写真6.カラーテレビゲーム15 外箱

写真7.外箱に記載された内蔵ゲーム一覧表

ゲームマニュアル #1(クリックで拡大表示)

ゲームマニュアル #2
(クリックで拡大表示)

ゲームマニュアル #3
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