寝ぼけた水色が郷愁を誘う蛍光灯スタンド、マツダ蛍光ランプスタンドだ。 小学生の頃、このようなスタンドを机の上に置いて勉強した記憶のある方も多い であろう。筆者もその一人。量産を優先した合理的なデザインとプラスチック素 材を多用した安っぽい作りの現代製品とは一線を画し、手作り感覚に富んだ総ス チール製の蛍光ランプスタンドである。メーカーは、既出の「マツダ 乾電池ラ ンプ」と同様、マツダと東京芝浦電気のダブルネーム。シェード部分には「マツ ダ」、台座部分には「Toshiba」の刻印が入る。製造年月は昭和34年。
台座部分には点灯/消灯用の白と赤のスイッチが並ぶ。今でも十分使用するこ とができ、多少点灯するまでの時間が長くかかるもののきちんど動作する。但し 変圧トランスがかなり熱くなるので、実用には不向きであろう。インテリアとし てはレトロ感覚抜群で最適である。 本体台座の裏には銘版シールが貼付されており、下記の記述があった。 マツダ蛍光ランプスタンド 型録番号 FO−1315A 定格電圧 100V 定格周波数 50c/s 定格電流 0.23A 定格入力 14W 力 率 60% 使用ランプ 1×FL−10 JIS C 8106 昭和34年製