これぞ本コーナーにピッタリのジャンク「東芝時間計：SO-4H」である。
ジャンクとはいっても、どこかの倉庫にデッドストックされていた箱付新品で、
検査証まで付いていた。で、なんでこのようなものがあるのかと言えば、１０年
近く前に秋葉原の日米商事で、確か３００円で山積みになっていたのをハケーン
し、面白そうだから購入してきたものだ。しょーもないな。。。
でも、デザイン的にはかなり気に入っている。オールメタル製である点もそう
だが、積算時間表示に「現字形レヂスター」方式を採用しており、機構も「フル
メカニカル」な製品であるところが良い。製造年月日の詳細はわからないが、旧
ロゴが使用されていること、取り扱い説明書に旧漢字こそ使われていないものの
「・・・指示せしめる形のもので・・・」といった、ちょっと古風な言い回しが
使われているところから判断すると、昭和３０年代のものと思われる。
機能的には、モーターや球管装置類等、使用時間を積算する必要がある装置に
並列に接続し、電源が入っている間はレジスターの値がインクリメントされると
いう簡単なものだ。本体内部には電気時計用のマツダ同期式電動機（H-2型）が
使用されている。製造された時期がもう少し前であれば、東芝・マツダのダブル
ネームとなっていた製品だ。なお、本製品は東芝柳町工場にて製造されたもの。
外箱は赤と青のPOPな配色で、レトロ感漂う。60Hz用なので、関西方面向けに製
造されたものらしい。
