■ RK−3型並3球ラジオ ■


RK−3型並3球ラジオの外観

RK−3型並3球ラジオ 正面パネル

                                    
 株式会社浦沢商会が発売したMT管式3球ラジオキット、MAX RK−3型
である。この製品は筆者が小学校6年生の時、すなわち1971年に秋葉原にて
購入し組み立てたものだ。しかし、このような骨董品をまだ保管しているとは、
我ながらあきれるくらい物持ちが良い。当時付けていた日記によれば、このキッ
トは定価2,500円だったそうだ。その頃の物価からすれば、かなり高かった
と思われる。しかし、良く考えてみると、小学校6年生の日記がまだ残っており
そこにラジオキットの定価まで書いてるというのは、当時から結構筆者は記録魔
だったようだ。そんなことはどうでも良い。なお、本キットの取り扱い説明書と
キットに使用されている、かの有名なトリオの並四コイルの取り扱い説明書も出
てきたので、掲載しておこう。下記リンクをクリックしてもらいたい。    

  ・MAX RK−3型並三球ラジオキット 取り扱い説明書       
  ・トリオ 並四コイル 取り扱い説明書                
RK−3型並3球ラジオ 側面#1

RK−3型並3球ラジオ 背面

RK−3型並3球ラジオ 側面#2

                                    
 このラジオキットは、MT管を使用した並三球ラジオとしては典型的な構成で
検波管に6BD6、出力管に6AR5、整流管に5MK9を使用している。感度
を増加させるための再生検波方式を採用しており、メインとなる同調バリコンの
他に、50PF程度の豆コンと呼ばれている副同調装置が付いているところが、
いかにも懐かしい構成だ。使用している真空管は、検波管がNEC製、残りの2
本は東芝製であった。                          

 アルミシャーシはLEAD製4号で加工済みのもの。MT管とST管の両方に
対応している。電源トランスは「FUJITAKE」製で、230V、6.3V
5.0V出力のもの。コイルはトリオの並四コイルを使用し、バリコンは今とな
っては滅多に見ることの無い単連タイプのものである。ボリウムは電源スイッチ
兼用になっていて、押すとトグル操作でON/OFFができる。       

 肝心の感度であるが、このラジオキットを製作した時は、確か10mくらいの
針金を用意し、家の周りにめぐらせた記憶がある。アンテナさえしっかりと張っ
ておけば、全く問題無く使用できた。今はどの程度聞こえるのか、試してないの
で不明である。                             
RK−3型並3球ラジオ 上面

RK−3型並3球ラジオ シャーシ上面のアップ

RK−3型並3球ラジオ シャーシ裏面

豆コンのアップ

FUJITAKE製電源トランス #1

FUJITAKE製電源トランス #2

LEAD製アルミシャーシ



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