装着した新品のヒューズボックス

■500のヒューズボックスを交換 (1999/09/23)

●1999年09月23日(木曜日)
 初秋らしいさわやかな気候となる。天気も良くちょっと暑いが絶好の500日和だ。朝食後、さっそく500のメンテナンスを開始する。しばらく構っていなかったのと雨が降ったおかげで、500はかなり汚れていた。今日のお題目は、懸案のヒューズボックスの交換である。

 前回吉祥寺のショップより頂いてきたヒューズボックスを、現車に付いているものと交換する。ヒューズボックスであるが、筆者の500Lの場合、クリップ式の固定台の上に装着されている。車種によっては、ネジ止めのものもあるが、ネジ式のものは取り外しが若干厄介だとのこと。外してしまってからでは遅いので、最初に、現在のヒューズボックスに付いているヒューズの種類を書き留めておいた。

 500には計6本のヒューズがある。500に用いられているヒューズは、一見座薬(?)のような形をした特殊なものだが、意外にもオートバックスで売っているBOSCH製のものが使用可能だ。しかも非常に安い。さすがは天下の大衆車、500である。ヒューズのアンペア数については良くわからないが、一見したところ「黒(細)」「黒(並み)」「緑(太)」の3種類が使用されていた。

 ヒューズボックスの交換であるが、まず最初にバッテリーのマイナス端子を外す。電送系の修理では、これは必須事項だ。これをやらないと、接触時に発生する火花にガソリンが引火して、大事にもなりかねないから注意しよう。ちなみに慎重な筆者は、マイナスのみならずプラス端子も外してバッテリーを本体から完全に分離した後、作業を行なうことにしている。

 ヒューズボックスの端子面には、ハーネスが複雑に入り組んで接続されている。最初、これを全部記録してから外そうと思ったのだが、面倒であるし、ハーネス自体が汚れていて見分けが付かない。そこで横着して新品のヒューズボックスを現行品の上に添えて、一本ずつ同じ場所に付け変えて行った。

 全部のハーネスを付け替えてから、ヒューズ本体を乗せかえる。この際、現車に付いているヒューズは油汚れがひどいので、エレクトロニッククリーナーで洗浄した後、接点部分を紙やすりで磨いてから装着した。

 これだけやればカンペキだと、バッテリーをつないで動作テストを行なおうとしたら、キーを差し込んでもいないのにメーターパネルの「G」ランプが点灯している!一番恐れていた配線ミスである。そういえば、ボックス奥の2本のハーネスを取り外す際、一瞬どっちがどっちだかわからなくなった覚えがある。そこで怪しい2本を入れ替えるべく、平型コネクタを引き抜こうとしたところ・・・

 ボキとか言って折れちまった!折れた平型コネクタは、2本のハーネスを束ねて1本にしているヤツで、修復がやっかいだ。しかもハーネスをほとんど引き出せないため、作業は狭いところで行なわなくてはならない。最悪の作業環境で圧接作業を行い、再度バッテリーを接続してみると、今度は正常に戻ったようだ。

 祈るような気持ちでイグニッションを引くと、何事もなかったかのようにエンジンがかかって一安心である。しかし!ヒューズボックスを新品に交換しても、ロービーム時の右ヘッドライトの点灯不良は改善されていないようだ。。。


現車に付いていた旧ヒューズボックス

現車に付いていた旧ヒューズボックス

 さて、今まで使っていたヒューズボックスであるが、ご覧のようにかなり汚い。裏側の平型コネクタなど緑青吹いてるところもあり、これで良く今まで動いていたものだと感心してしまう。お約束により、今まで使っていたヒューズボックスはショップへ返却することになっている。汚れてはいるものの、機能的には損傷ないので再生してスペアパーツとして使うのであろう。

 なお、ヒューズボックスの接触が悪いと、ライト点灯時にヒューズが熱を持つ。ほとんどがヒューズマウント用金属の圧力不足が原因であるが、ボックス自体に汚れが多いとコネクタ部分も接触不良になるので、注意が必要だ。




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